子離れ、親離れ、旦那離れ?/池田 智子
核家族化が進む日本において、子育てというのは母親にとって24時間営業の難業である。3歳まで24時間営業で働いたと仮定すると、母親はその時点で男性の定年までの時間以上に拘束を受けたことになるという。もしかしたらそうした時間が「子離れ」「親離れ」をしにくい環境を作っているのかもしれない
■ 母親の子供への手があくタイミング
小学校六年生の娘を参考にいうと今まで3つの大きなタイミングが存在した。
・ 断乳
夜中に起きて体力を失うということがなくなり、深夜の拘束が解かれることに
・ 幼稚園入園
朝・夕の送り迎えの必要はあるものの、日中は完全に自由に。このあたりから仕事を本格的に再開している。
・ 小学校入学
送り迎えの必要もなくなる。家を留守にする時間が幼稚園時代より格段に長くなり、自由度が増す。但し習い事の送迎が増える。
最近は六年生になっても親が必ず付き添い、一人で外出させないということも。「今の時代は危ないから」というけれど、わたしの時代は三年生の頃には一人でバスに乗り、電車を乗り継ぎ一人で元気に出歩いていた。過保護すぎるのでは? という問いに反発意見が出ても、その責任を負い送迎の負担を強いられるのは当然母親である。
自虐的とまではいわないものの、出産後の母親はこうして「子供にしばられる」ことが当たり前のように思われているようだ。むしろ手を抜くと非難の対象となる。
子供を水泳教室に送った後、一度自宅に戻り、一時間後迎えに行くという行為はあまり宜しいことではないらしい。一度自宅に戻れば三十分ほど自分の時間が取れる。そうなるとピアノの練習をする時間が……。という話をすると驚いたような顔をされた。何が間違っていたのだろう? と聞くと正しい母親というのは「水泳をやっている間も子どもが練習している光景を眺めて」待っていなければならないのだという。
「だってそうしないと子供がどこまで成長したか分からないでしょ」
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■ 母親の子供への手があくタイミング
小学校六年生の娘を参考にいうと今まで3つの大きなタイミングが存在した。
夜中に起きて体力を失うということがなくなり、深夜の拘束が解かれることに
・ 幼稚園入園
朝・夕の送り迎えの必要はあるものの、日中は完全に自由に。このあたりから仕事を本格的に再開している。
・ 小学校入学
送り迎えの必要もなくなる。家を留守にする時間が幼稚園時代より格段に長くなり、自由度が増す。但し習い事の送迎が増える。
最近は六年生になっても親が必ず付き添い、一人で外出させないということも。「今の時代は危ないから」というけれど、わたしの時代は三年生の頃には一人でバスに乗り、電車を乗り継ぎ一人で元気に出歩いていた。過保護すぎるのでは? という問いに反発意見が出ても、その責任を負い送迎の負担を強いられるのは当然母親である。
自虐的とまではいわないものの、出産後の母親はこうして「子供にしばられる」ことが当たり前のように思われているようだ。むしろ手を抜くと非難の対象となる。
子供を水泳教室に送った後、一度自宅に戻り、一時間後迎えに行くという行為はあまり宜しいことではないらしい。一度自宅に戻れば三十分ほど自分の時間が取れる。そうなるとピアノの練習をする時間が……。という話をすると驚いたような顔をされた。何が間違っていたのだろう? と聞くと正しい母親というのは「水泳をやっている間も子どもが練習している光景を眺めて」待っていなければならないのだという。
「だってそうしないと子供がどこまで成長したか分からないでしょ」
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