BCP策定や社内マニュアルの作成が進んでいます。その中で話題となる「初動体制」の訓練に関するポイントをまとめます。

新型インフルエンザ対策支援を始めて10ヶ月が経過しまして、最近のテーマはBCP策定や社内行動マニュアル作成そのものから、社内の感染者確認から始まる「初動体制の訓練」にシフトしてきています。

BCP(事業継続性計画)でリスク想定と対策を定めてみたものの、実際に新型インフルエンザによるリスクが発生した時には、社内では本当に動けるものなのだろうかという課題が残っています。

ここでは、当社が提供しているシュミレーション研修をベースに、自前で訓練ができるようにポイントをまとめます。

◆シュミレーションの概要

大まかなイメージとしては、最初の発症者の確認から1週間を想定して考えて頂ければと思います。
そして、発症者から感染が拡大しても、大部分の方は自宅待機や短期入院によって重症化せずに復帰できていることも前提として考えておかなければなりません。

注意すべきは以下の2点です。

1.部門・部署の全員が感染して業務が遂行できないリスク
2.40代の方で増えていく可能性がある「感染から1週間以内に原因不明で死亡するリスク」

◆シュミレーションの流れ

ケーススタディと間違われることがあるのですが、現在進行形のリスクですので、スタディできるケースはどこにもありません。

単に、新型インフルエンザという「感染症」が社内で蔓延してしまった場合に発生するリスクを想定し、それをリアルタイムで解決していく訓練を目指す必要があります。

そういう意味で「シュミレーション研修」という画一的な正解のない訓練が必要となります。

以下は、時系列に発生する対策プロセスです。

1.発症者の確認

>今朝からお休みの○○部■■課の▲▲さんが新型インフルエンザ陽性と診断されました。

2.発症者と接触した社員(濃厚接触者)の確認


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