総選挙も連日たけなわ…街頭でニュースで、各党のマニフェストや遊説に目と耳を向けると、意外なところが気になって仕方ない。

連日、メディアや街中での熱心な選挙運動に遭遇します。
私の地元の横浜では、市長選も重なり、
熱い熱い夏となっています。

そんな毎日で、気になって仕方ないことがあります。
それは、候補者たちのプレゼンテーション力です。

熱の入った声で、強弱・抑揚をつけ、身振り手振りしながら、
マニフェストを訴えていたある候補者。
しかし、よく聞いていると、話があちこちに飛んで的を射ない。
一番訴えたいマニフェストは?
政党の最大の強みは?
結局、インパクトはあっても、国民にはわかりづらい。

両手でマイクを持ち、「きをつけ」の姿勢で、正面をじっと見据えて
訥々と訴えていた候補者。
話の内容は1点集中で、最も力を入れたいことを伝えようと努めているようです。
しかし、直立不動で正面を見ているだけはもったいない。
歩道橋の上、後ろ側など、結構な数のギャラリーがいましたよ。
目線を配る、ジェスチャーでメリハリをつける…行ってほしいところです。

かれこれ、25年ほど前、仕事でアメリカに滞在した時のことです。
アメリカの大物政治家が、
記者会見、市民参加のシンポジウム、会議での発言など、
さまざまな場面で、
専門家を交え事前準備を整え、バリエーションあるシナリオを練り、
リハーサルを重ねて臨んでいることに直面し、
驚いたことがあります。

それまで、私は
「欧米人は、生まれつきコミュニケーション力、パフォーマンス力に長けている、反面日本人は向かない」
と勝手に思い込んでいました。
しかし、実際にはそうとは言い切れないと気付きました。
欧米では、大物政治家も自分たちのやるべきことを成功に導くための努力を惜しみません。
そのためには、第三者によるトレーニングも受けますし
自信がない箇所は何回も修正・反復して調整しています。

続きはこちら