アメリカのスタバが業績回復しているらしい。その原因がなんとトヨタ流カイゼンを取り入れているからだという。日本ではまだ、のようだが、スタバのカイゼンはどんな効果があるのだろうか。


Theストップウォッチ

トヨタ流のカイゼンといえば、そのシンボルアイテムがストップウォッチだ。一つ一つの作業をまず計測することからカイゼンは始まる。じっと作業を観察し、その時間を計る。見ているうちにムダを見つけるのが、カイゼン仕事人たちである。

以前、どこかで読んだ話ではデザイン事務所のカイゼンについて書かれた下りがあった。ウェブデザインを手がけているオフィスでカイゼンのプロたちは、やはりストップウォッチ片手にデザイナーの動きを計測していたのだという。

するとたちまちのうちに、大きなムダが見つかった。そのムダとは何か。数年前の話である、当時はまだパソコンが今ほどパワフルではなかったのだ。なので一つ作業をインプットすると、その処理に幾ばくかの時間がかかる。例えばフォトショップでちょっとした画像加工などをすれば、すぐに1分ぐらいは経ってしまう。これをカイゼン人たちは見逃さなかった。


もう一台、パソコンを

1分もぼやっとしている。トヨタの工場なら、それこそはりたおされかねない時間のムダである。この空き時間をどうすれば有効活用できるか。カイゼンプロフェッショナルたちの出した答えは、もう一台パソコンを入れることだった。

単純にデュアルモニターにするのではない。PCも二台、モニターも二台、もちろんキーボードも二台にするわけだ。そして片方のパソコンが時間のかかる処理をしている間に、もう一台のPCで次の作業に取りかかる。


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