昨年12月にソニーが薄さ3mm、液晶テレビやプラズマテレビを上回る画質を実現した有機ELテレビを世界で初めて発売しましたが、20万円という価格や11インチという画面の小ささが普及のネックとなっていました。

そして産経新聞社の報道によると、松下電器が大画面で安価な有機ELテレビの量産に乗り出すようです。高画質な有機ELテレビが欲しいけれども、価格や画面サイズに二の足を踏んでいた人には朗報かもしれません。

詳細は以下の通り。
FujiSankei Business i. 総合/松下、有機ELテレビ量産 3年後、大画面37型で世界初

この記事によると、松下電器産業は2011年をめどに有機ELを使った37インチテレビを量産する方向で最終調整に入ったそうです。30インチ以上の大画面有機ELテレビの具体的な量産計画を固めたのは世界初で、次世代テレビ市場でトップをねらうとのこと。

そして日立などと共同出資している液晶パネル生産子会社「IPSアルファテクノロジ」や兵庫県姫路市に建設する液晶パネルの新工場に有機EL専用のラインを設置して量産する計画となっており、技術的な課題を解決できるなどの最終的な検証や投資額、生産規模などの計画の具体化が現在行われているとしています。なお、気になる37インチ有機ELテレビの価格は10万円台半ばを予定。

有機ELには製品寿命の短さや大型化の難しさが課題として残されていますが、本体の薄さに加えて発色の良さや動画の滑らかさ、コントラスト比などで液晶やプラズマテレビを上回る画質となっているため、どうしても期待を寄せざるを得ませんねこれは…。

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