2日にカンプ・ノウで行われたアスレティック・ビルバオ戦は、バルセロナのチャビ・エルナンデスにとって記念すべき試合となった。チャビはこの試合でバルサの選手として1部リーグで250試合出場を達成したのだ。この数字を達成できる選手はそう多くはいない。

　11歳でバルサのカンテラに加入したチャビは、1998年10月3日、当時監督を務めていたファン・ハール監督の下、18歳でアウェイでのバレンシア戦で1部デビューを果たした。バルサはこの試合で1-3で勝利。デビューシーズンとなった1998-99シーズンでは17試合に出場し、1ゴールをマーク。

　小柄ながらも身体の使い方が上手く、そのボールキープ力、パスセンス、視野の広さ、バランス能力と世界最高レベルにあるチャビは、ロナウジーニョ、エトー、メッシ、アンリといった豪華な攻撃陣を後方から支え、指揮する“バルサの心臓”といっても過言ではない。そして、バルサのカンテラの最高傑作の一人でもある。

　1部デビュー以来、これまでのバルサの指揮を執ってきた監督らの信頼も厚く、レギュラーの座を不動のものとしてきたチャビは、27歳という若さでビルバオ戦で250試合出場を達成し、通算19ゴールを挙げている。バルサの選手としては、チャンピオンズリーグ優勝1回、リーガ優勝3回、スペイン・スーパーカップ優勝２回のタイトルに輝き、代表レベルではU-20ワールドカップで優勝を果たしている。

　失望の昨シーズンの教訓を活かし、今シーズンはリーガ、チャンピオンズリーグ、スペイン国王杯と全てが挑戦であり、可能な限り全てのタイトルを勝ち取るつもりで挑むと静かなる闘志を燃やすチャビ。250試合は彼にとって通過点に過ぎない。これからもチームをコントロールし、バルサの美しいフットボールを牽引していくことは間違いない。

(スペイン通信)