移籍期間終了まで48時間を切る中、リーグ・アンのクラブでぎりぎりまで補強に奔走しているのがパリ・サンジェルマン（PSG）だ。シーズンオフには、主力を失うばかりで、狙った選手の獲得がほとんど実現できなかった。その結果が、これまで1勝1敗4引き分けというパッとしない成績に端的に表れている。6試合でわずか3点という得点力不足が致命的だ。

　ここへ来てようやく、ブラジルのポルト・アレグレから、右サイドのMFチェアラ（27）を獲得する話がまとまりそうだ。レキップ紙が報じている。また同紙によると、同じポストのヨアン・グフラン（カン）獲得もまだ諦めてはいない。グフランは今シーズン1部に昇格したカンで昨季15ゴールをあげ2部のMVPに選ばれた21歳。フランスのU-21代表で、シーズン前にはチェルシー、バレンシア、リヨン、アーセナルも関心を示した。

　またFWには、これまでベルギーリーグで30得点（43試合）をあげているミラン・ジョバノビッチ（セルビア）をリエージュから獲得すべく動いていたが、レキップ紙によると、リエージュがPSGのオファーを拒否した模様だ。ジョバノビッチはオランダのPSVアイントホーフェンからも熱心な誘いを受けたが、開幕4試合で6ゴールと活躍する主砲をチームが手放すには、よほどの条件がないと難しい。

　結局、PSG浮沈のカギはこれまでと同様、昨シーズン得点王のパウレタが握ることになる。2試合に1試合しか先発で起用されないパウレタは、2週間前から移籍の可能性をちらつかせていたが、29日にはカナル・プリュス局に残留の意思を明言した。