イタリアではまだ厳しい残暑が続く中、セリエAも開幕が目前になった。昨季華々しいイタリア代表デビューを飾り、今季の注目FWのひとりに挙げられるクアリアレッラ（ウディネーゼ）が今夏のキャンプ、とりわけ練習以外の時間について語っている。

「キャンプ中は規則正しい生活、ってやつになるね。だいたいキャンプは山奥の避暑地でやるから周りに人もいないし、夕食の後は散歩するぐらいで、特にこれといってやることもないんだよ。

　午前・午後の2部練習で筋肉は張ってるし、疲れもあるしさ。思うに、キャンプ期間ってのは、シーズンのうちで最も退屈で、最もきつい時期なんじゃないかな。

　キャンプ中は（FW）フローロ・フローレスと同室だったよ。部屋でカード遊びくらいはできるけど、俺はあんまり好きじゃないんだ。夜は友だちとチャットしてるか、インターネットでハイテク機器のサイトを見てたりしたよ」

　サッカー漬けの環境の中、余暇の楽しみはチャットとインターネット。2人部屋でもチームメイトと親交を深めるわけでもなく、個人の世界に浸る。クアリアレッラの現代っ子ぶりが伺えるが、少しばかり寂しい気がしないわけでもない。