リヨンの正GK、グレゴリー・クペが2日の練習中に左膝の靭帯を断裂する大ケガを負い、精密検査の結果、4ヶ月の欠場と診断された。

　レキップ紙によると、クペは浮き球をキャッチする練習の際、ゴールネットに足をからませてバランスを失い着地に失敗、地面に左膝を強打した。痛みは相当激しかったらしく、絶叫が隣のグラウンドまで聞こえたという。すぐに病院に運ばれ、精密検査を受けた結果、6日に手術することが決まった。完治までに2ヶ月、さらにリハビリに2ヶ月を要し、復帰は早くても12月上旬になる。クペが35歳の誕生日（12月31日）を迎える直前だ。

　痛いのはクペ本人だけではない。リーグ7連覇をめざすリヨンとユーロ2008の予選突破をめざすフランス代表にとって、頼れる守護神を数ヶ月にわたり失うことになる。現時点での見通しによれば、リヨンはリーグ戦の15試合、チャンピオンズリーグのグループリーグ5試合、フランス代表はユーロ予選5試合をクペ抜きで戦うことになる。

　リヨンのゴールは当面、控えのベルクートルが守ることになるが、クラブは急遽、代表レベルのGK獲得に奔走しなければならなくなった。まず候補に挙がっているのは、ランスの元ユース代表GK、シャルル・イタンジュ。フランス代表のゴールは、2番手のランドロー（パリ・サンジェルマン）が守ることになる。