27日にフランスの「チャンピオンズ・トロフィー」をかけて、前年度リーグ優勝を果たしたリヨンと、フランス杯を制したソショーが対戦する。リヨンのペラン新監督にとって、ソショーは昨シーズン自分が指揮をとったチームだけに、負けたくない相手となる。

　しかし主力の相次ぐケガで、開幕ダッシュにはややコマ不足の感が否めないリヨン。韓国で行なわれたピースカップでは、傷だらけで優勝杯をもぎとったが、このままでは7連覇の道も険しくなり得る。そこで出されている至上命題が、攻撃的選手の獲得だ。

　候補に急浮上している新たなターゲットは、アーセナルからレアル・マドリーにレンタルされたレジェス。ペラン監督はレキップ紙のインタビューに、「もし彼が来るなら、我々は大喜びで迎えることだろう。彼のようなレベルの選手がチームに加わるなら大変興味深い」と答えた。

　現有勢力を考えると、ペラン監督が想定している4-4-2の布陣に欠けているのは、むしろストライカータイプ。レジェスはどちらかというとこれまでやや下がり気味のサイドを中心に経験してきた。しかしペラン監督は「彼は前線ならどこでもプレーできる」とトップでの起用もありうると考えている。左利きのレジェスならば、マルダの代わりも務まる。「左サイドハーフを獲れれば、もうストライカー・タイプは要らない」とも語っている。

　レジェスへの強い関心は、リヨンのオラス会長も明らかにしている。会長は26日、リヨンの専門ケーブル局「OLTV」で、「モリエンテス獲得の道はあったが、すぐに閉ざされた。代理人がバレンシアを離れないと伝えてきた。レジェス獲得の道はかなり現実味がある」と語った。スペインのラジオ局「カデナ・セル」は、「リヨンとアーセナルがレジェス移籍で合意した模様」とすら報じている。しかしアーセナルのベンゲル監督は27日、「我々は他のクラブともコンタクトがある。リヨンがいちばん合意に近いというわけではない」とこの報道を否定した。