PayPayは2026年8月に登録ユーザー7500万人を突破し、クレジットカードや交通系電子マネーに並ぶキャッシュレス決済の代表格になりつつある。日頃からPayPayを活用しているライターの綿谷禎子さんは「決済と送金でしか使っていないという人が多いかもしれないが、じつは飲み会や買い物でお得になる機能がほかにもある」という--。
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新機能の追加でさらに便利になった「PayPay」 - 筆者撮影

■「グループ支払い」で傾斜計算が楽に

最近では飲み会の割り勘は、もっぱらPayPayの送金で行うことが増えました。PayPayなら1円単位で割り勘ができるし、支払いも実にスマート。お金のやり取りにモタモタすることなくスムーズに精算できます。ただ、会計を人数割りしたり、「お酒を飲まなかった人は1000円引き」など、飲食量に応じて金額を調整するのがやや面倒だと思っていました。

そんな不便さを解消してくれるのが「グループ支払い」です。PayPayの決済画面をスクロールすると、「この支払いをわりかんにする」というメニューが表示されます。その項目を選択してメンバーを選ぶと、手軽に均等割りの割り勘ができます。「お酒を飲まなかった人は1000円引き」といったように、メンバーごとに金額を調整することもできます。

「グループ支払いを作る」と、メンバーに通知が届くので、参加メンバーは「支払う」を選択します。グループ支払いの画面では、まだ支払っていないメンバーも確認できるため、集金漏れを防げるのもメリットです。

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決済画面からそのまま割り勘できる - 筆者撮影
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割り勘するメンバーを選択 - 筆者撮影
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均等割りだけでなく、金額に差を付けた割り勘も手軽にできる - 筆者撮影
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グループ支払いを作成すると、メンバーに支払いの案内が届く - 筆者撮影
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詳細画面で支払い状況が分かる - 筆者撮影

■大人数が参加する忘年会にも対応

よく一緒に遊ぶ友だちはあらかじめグループを作っておくと、メンバーを一人ひとり選択する手間が省けて便利。1グループ最大20人まで参加できるので、普段のランチから忘年会まで、幅広く活用できそうです。

「グループ支払い」は、2019年4月から提供していた「わりかん」機能をリニューアルしたもので、2023年4月24日に提供が始まりました。決済画面からスムーズに割り勘できるところが便利です。

■「残高がどんどん増える問題」の解決策

とはいえ、飲み会の代金をまとめて集金すると、参加人数次第では4万円、5万円と、PayPay残高が増えてしまいます。多くの残高をPayPayに入れておきたくない筆者は、先にメンバーから代金をPayPayで送金してもらい、その残高でお店の会計を済ませるようにしていました。

でもそうすると、みんなからすぐに送金してもらわないと、会計を済ませられないところがネック。それにみんながちゃんと正しい金額を送金してくれているのか、確認も必要です。

この問題を解消してくれたのが、三井住友銀行への出金無料化です。通常、PayPay銀行以外の金融機関にPayPay残高を出金する場合、手数料として100円が必要になります。ただし三井住友銀行への出金は、2026年7月8日から、月5回まで無料になりました。筆者は三井住友銀行に口座があるので、PayPay残高(PayPayマネー)が多くなった時に、無料で出金できるようになりました。

出金の方法は、「ウォレット」メニューからPayPay資産の「内訳・送金」へと進み、PayPayマネーの「送金」から三井住友銀行口座を選びます。

筆者はPayPayへのチャージを同銀行口座から行っているので、送金先に三井住友銀行が表示されました。登録していない人は、PayPayアプリのホーム画面の「すべて>」から「すべての機能」を表示し、「管理」→「銀行口座登録」から登録できます。あるいは、ホーム画面の「チャージ」→「その他のチャージ方法」→「銀行を追加」からでも登録可能です。

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ウォレットのPayPay資産から「内訳・送金」を選択 - 筆者撮影
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PayPayマネーの「送金」から操作します - 筆者撮影
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出金したい銀行口座を選びます - 筆者撮影
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送金したい金額を入力。送金予定日が表示されます - 筆者撮影

■他社クレカの決済終了、さてどうする?

三井住友銀行との連携強化だけでなく、三井住友カードを巡るPayPayのサービスも大きく変わりました。

PayPayでは、他社クレカ利用時の国際ブランドの手数料がPayPay加盟店から徴収する決済利用料を上回ることから、かねてから対策を行うことを公表していました。

その対応として、2026年8月31日をもって、PayPayカードおよび一部の三井住友カードを除いて、他社クレカによる直接決済が終了。以降、対象外の他社クレカで支払いたい場合は、事前に「他社カード利用券」の購入が必要になりました。

■今まで通り使えるクレカも複数ある

9月1日以降も今まで通りPayPayの支払いに利用できる主な三井住友カードは、「三井住友カード(NL)」「Oliveフレキシブルペイ」「ANAカード(Visa/Mastercard)」「Amazon Mastercard」など。

なお、PayPayの支払いに三井住友カードを利用する場合、PayPayポイントは貯まらず、クレカ側で通常0.5%(付与率はカードによって異なる)のVポイントが貯まります。

2026年9月8日からは、PayPayアカウントとSMBC IDを連携することで、「三井住友銀行」アプリや三井住友カード会員向けサービス「Vpass」アプリでPayPay残高の確認が可能になりました。三井住友銀行アプリでは、PayPayポイントも確認できます。連携するには、「三井住友銀行」アプリのホーム画面の「PayPay残高」から操作します。

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「三井住友銀行」アプリのホーム画面の「PayPay残高」から「連携する」を操作 - 筆者撮影
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アカウントの連携に同意します - 筆者撮影
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PayPay残高が表示されます - 筆者撮影
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PayPayポイントの確認も可能 - 筆者撮影

さらに、PayPayポイントとVポイントの相互交換も可能になりました。交換は1日1回、100ポイントからで、1ポイント単位で等価交換できます。月間の交換上限は3万ポイント。

■三井住友銀行ユーザーは便利になった

VポイントをPayPayポイントに交換する方法は、PayPayアプリのホーム画面の「チャージ」から「Vポイントからの交換」を選択します。反対に、PayPayポイントをVポイントに交換する場合は、同じくPayPayアプリのホーム画面の「ポイント」から、「ポイントを使う」のタブから「ポイント交換」を選びます。

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PayPayアプリのホーム画面「チャージ」から「Vポイントからの交換」を選んで交換したいポイントを入力 - 筆者撮影

三井住友カードを利用すれば、PayPayへのチャージなしで支払うことができます。また、三井住友銀行への出金は月5回まで無料。さらに、PayPayアカウントとSMBC IDを連携すれば、三井住友銀行アプリでPayPay残高やPayPayポイントを確認できます。

筆者のようにPayPayと三井住友銀行の両方を利用している人なら、必要に応じて銀行口座からPayPayへチャージしたり、PayPay残高を銀行口座へ戻したりできるため、残高を動かしやすくなりました。

■自動で特典が適用されるクーポン

日々の買い物で地味に得できるのが、「クーポン」です。よく利用する店舗のクーポンがあれば、タップして獲得しておくと、対象店舗でいつも通り支払うだけで、PayPayポイントが付与されます。クーポンを提示しなくても、自動で特典が適用されるところがメリット。スムーズに決済しつつも、気付かないうちにお得になっているのがうれしいサービスです。

2024年11月からは、特定の商品がお得になる「商品特定クーポン」が登場。ヤマダデンキやセイムス(ドラッグストア)など、対象店舗が拡大中です。多くのクーポンが毎週月曜日に更新・追加されるので、マメにチェックして獲得しておくと、いつもの買い物がお得になっているかもしれません。

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対象の店舗で指定の商品を購入するとお得に購入できる - 筆者撮影

ポイントの付与率は店舗によって様々ですが、5%が多い印象。仮に毎月3万円をPayPayクーポンの対象店舗で飲食したり、買い物したりした場合、1カ月で1500ポイントが獲得できる計算になります。1年では1万8000ポイントと、なかなか侮れないお得度です。

■実際に「累計3540ポイント」獲得できた

筆者が実際にクーポンで獲得したのは3540ポイントなので、もっと活用しておけばよかった、と感じます。なおクーポンを利用する時には、最低支払い金額や付与上限、クーポンの有効期限などに気をつけてください。

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「Myクーポン」で獲得したクーポンやこれまで得したポイントがわかる - 筆者撮影

年末が近づいてくると、ふるさと納税が気になってくるもの。ふるさと納税は、自治体に寄付することで、原則2000円の自己負担を除いた額が税金から控除され、返礼品を受け取れる制度です。

このふるさと納税の返礼品を、PayPay商品券で受け取ることができます。PayPay商品券は、寄付した自治体の様々な対象加盟店でのPayPay決済に利用できるので、旅行先や近隣自治体での飲食・買い物に使えるのが特徴です。

ふるさと納税サイト「さとふる」の場合、PayPay商品券の返礼品を取り扱っているのは651自治体(2026年9月24日時点)。自分が居住する自治体以外に寄付した時に受け取れるので、近隣の市区町村で取り扱っていないか確認してみてください。

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ホーム画面の「すべて>」から「生活」の「ふるさと納税」を選択 - 筆者撮影

■返礼品のPayPay商品券は有効期限2年

寄付後、オンラインでPayPay商品券を受け取ることができ、PayPayアプリですぐに利用できます。有効期限は2年間あるため、来年訪れる予定の旅行先にあらかじめ寄付しておく、という使い方もできます。

ふるさと納税とは別に、自治体が発行するプレミアム付商品券をPayPay商品券として購入・受け取りできるケースもあります。1万円で1万2000円分の商品券を購入できるなど、プレミアム率20%の商品券もあります。プレミアム率は自治体によって異なり、20%、30%などの上乗せが設定されているケースも。

PayPayアプリのホーム画面の「すべて>」から「すべての機能」を表示し、「生活」の「地域商品券」で確認できます。プレミアム付商品券は基本、発行する自治体の居住者が購入できるものですが、中には誰でも購入できるものもあります。よく行くエリアなどで、プレミアム付商品券を販売していないかチェックしてみてください。

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対象のプレミアム付商品券が表示される - 筆者撮影

■500円以上のギフト送付で100ポイント

最後に、年末年始のちょっとしたお礼に使えそうなのが「PayPayギフト」です。

PayPayでは送金だけでなく、ギフトを送ることもできます。ギフトはコンビニやファストフード、カフェなどの決済時に利用でき、ちょっとしたお礼や感謝を伝えたい時に便利。2026年11月13日まで、500円以上の「PayPayギフト」を送ると、1回につき100ポイント、期間中最大300ポイントがもらえるキャンペーンを実施中(対象は本人確認が完了しているユーザー)。「ありがとう」を伝えつつ、今なら自分も得できるおまけ付きです。

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ちょっとしたお礼に便利なPayPayギフト - 筆者撮影

決済や送金だけでなく、割り勘、出金、ポイント交換、クーポンなど、PayPayには意外と知られていない機能があります。忘年会や年末の買い物が増えるこれからの時期、使えそうな機能から試してみてはいかがでしょうか。

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綿谷 禎子(わたたに・さちこ)
ライター
情報誌の編集部から編集プロダクションを経てフリーランスのライターに。現在は小学館発行のビジネス情報誌「DIME」を中心に、企業のオウンドメディアや情報サイトなどで幅広く執筆。生活情報サイト「All About」のガイドも務める。自称、キャッシュレスクイーン。スマホ決済や電子マネー、クレジットカード、ポイント、通信費節約などのジャンルのほか、趣味の文具や手帳の記事も手がける。
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(ライター 綿谷 禎子)