23歳女性が死亡 車に「紛失防止タグ」訴えも…これまで2回警察へ相談 “ストーカー”元交際相手は大けがで搬送 沖縄・宜野湾市
沖縄県宜野湾市の集合住宅で、23歳の女性が死亡しているのが見つかりました。警察はこの女性に対してストーカー行為をしていた元交際相手の男を発見していますが、男は大けがをして病院に搬送されています。
女性は、何者かに車の中に「紛失防止タグを取り付けられた」と訴えていたということです。
■「逃げようとしたのか…はだしだった」
沖縄県宜野湾市の住宅街で起きた殺人事件。通報があったのは、9月30日午前8時半ごろでした。
通報
「人が刺されている」
近隣住民
「顔までは見てないが、倒れている方がいるなと思って。逃げようとしたのか、逃げたのかわからないが、はだしだった」
警察によりますと9月30日午前、このアパートの階段で宜野湾市に住む座間味凜さん(23)が倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認されました。首などに複数の刺し傷があったということです。
近隣住民
「女の人の悲鳴みたいな声が聞こえて」
--どのような叫び声?
近隣住民
「切羽詰まったような。助けてとは聞こえなくて、本当に必死な声というか」
■禁止命令も…警察はストーカー事案として対応

事件後、男は現場から逃走。警察は事件からおよそ1時間後の午前10時ごろ、現場から5キロほど離れた那覇市内にあるアパートで男を発見し身柄を確保。
また、血のついた刃物も一緒に見つかったといいます。
この男は、座間味さんの元交際相手で、警察は座間味さんへのストーカー事案の行為者として対応していたといいます。
座間味さんから警察への相談はこれまでに2回。
1回目は、去年の12月31日。宜野湾署に来た座間味さんから「別れた彼氏からの電話やラインをやめさせてほしい」と相談を受けたといいます。そこで警察から男へ「今後会わないように」と警告。
しかし、その後もストーカー行為があったとして、今年2月、禁止命令を出しました。
2回目は今年9月20日、座間味さんから「車に紛失防止タグが取り付けられている」と相談。警察は、座間味さんに避難を促しましたが…
座間味さん
「仕事の都合で難しい」
紛失防止タグをつけたのは誰だったのかを捜査しながらも、9月29日、警察が座間味さんに電話で近況を確認したところ、「特に変わったことはない」と答えたということです。
■駐車場にトランク部分の開いた車…逃走時に乗ったか

アパートのすぐ近くには小学校があります。
近くで働く女性
「朝は小学校が近いので、子どもが歩いたり、通勤とか人通りは多い。車の量もちょっと多いと思うのでびっくり」
駐車場には、トランク部分の開いた車がありました。警察に立ち会いを頼まれたアパート管理会社の職員は、男がこの車に乗って逃走してきたと言われたといいます。
警察は座間味さんが死亡した経緯について、男の回復を待ち事情を聞くなどする方針です。
■「紛失防止タグ」水戸ネイリスト殺人事件でも

「紛失防止タグ」が使われたストーカー殺人事件は、去年12月、茨城県水戸市でも起きました。
ネイリストの小松本遥さんを殺害した罪などに問われている元交際相手の大内拓実被告が、小松本さんの居場所を特定しようと使ったのが「紛失防止タグ」でした。
大内被告は、「紛失防止タグ」を縫い込んだぬいぐるみを小松本さんの実家に置いたといいます。
車のナンバープレートにも紛失防止タグを取り付け、帰宅を確認すると、宅配業者を装って部屋を訪ね、殺害に至ったとみられています。
9月30日、水戸地裁は「男女関係に起因する殺人の中でも重い部類に位置付けられる」「動機は身勝手というほかない」などと指摘し、大内被告に拘禁刑20年を言い渡しました。
亡くなった小松本さんの夫は…
小松本さんの夫
「納得はしてないですね、正直。普通の人と同じ生活を20年後にすると考えると、怒りもそうですし、納得もできないですね」
大内被告の弁護人は、控訴するかどうかは本人と相談し、適切に判断するとしています。
■ポケセン殺人事件…豊島区は一時宿泊費用を助成へ

また今年3月には、東京・池袋の「ポケモンセンター」で、店員の21歳の女性が、元交際相手の男に殺害される事件が起きました。
男には、女性に対して、ストーカー規制法に基づく「禁止命令」が出ていました。
事件を受けて、豊島区は10月1日から、区内に住むストーカー被害者らに対して、ホテルなどに一時宿泊した費用の助成を始めることを発表しました。
豊島区の担当者は「重大な犯罪被害に遭う前の危険回避が促せるよう支援を実施していく」としています。
(9月30日放送『news zero』より)