ケニアのレアアース鉱山開発権めぐり米中が競争、現地加工が焦点に-中国メディア
2026年9月27日、中国メディア・観察者網は、ケニアのレアアース鉱山の開発権をめぐり、米国と中国の企業が争っていると報じた。
記事は、英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの報道として、ケニアにあるムリマヒルで大量のレアアースやニオブが確認されており、米国と中国系の入札者が開発権を巡って競い合っていると紹介。ニオブは鋼材の強度を高め軽量化できるため、航空宇宙産業などで重要な用途を持つと伝えた。
また、米国政府がケニアに対して重要鉱物の加工産業の構築を支援すると約束しており、ルビオ米国務長官が先週ルト・ケニア大統領と会談した際にも「付加価値」を鉱物協力の重要な内容として挙げたとした。
さらに、中国が世界のレアアース精錬・生産の85%以上を占めている現状に触れ、米国企業がアフリカやオーストラリアなどで鉱山を見つけても、その後の分離や精錬、磁材製造の工程を確立できなければサプライチェーンの依存は解消できないと説明。だからこそ米国側が繰り返し「現地加工」を強調していると分析した。
記事は、過去数十年間、多くのアフリカの資源国が直面してきた最大の課題は、鉱物が存在しないことではなく、産業チェーンの中で最も利益を生む部分が長らく海外に留め置かれてきたことだったと指摘。ケニアはもはや従来の「採掘して船で国外に運び出す」という資源開発モデルに満足しなくなっているとした。
そして、ルト大統領が国内での加工による雇用創出への期待を明確に示したことに言及。今年6月にも米国との重要鉱物協定について言及した際、単なる原材料輸出の旧来のパターンを繰り返すのではなく、投資と現地加工を基礎とすべきだと強調したことを紹介した。
このほか、現在では米中双方がアフリカの重要鉱物を必要としているため、資源国の交渉力が高まっているとも指摘した。
記事は、ムリマヒルで真に注目すべきなのは、誰が加工工場や技術、雇用、さらには次の段階の素材産業をケニアに持ち込む意思があるかという点であり、これが過去のアフリカ鉱物争奪戦との決定的な違いになる可能性があると評している。(編集・翻訳/川尻)

