公開裁判を受ける北朝鮮女性たち(デイリーNK)

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1カ月間の夏休みが終わり、北朝鮮の大学のキャンパスに学生たちが戻ってきた。彼らを待ち受けているのは講義でもゼミでも試験でもない。吊し上げだ。

平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋によると、当局は道内の全大学生の夏休み期間中の過ごし方を把握し、反社会主義・非社会主義現象を取りまとめ、思想闘争会議を開くように下部機関に指示した。つまり、風紀の乱れがなかったかチェックし、あれば吊し上げにするというのだ。

例えば、カネも力もある家の学生は、夏休み中に大学で行われる政治行事や、建設現場への勤労動員を、担当者にワイロを支払って出席扱いにするという不正行為を働いた。そうして動員をサボった学生は、商売に精を出したり、自宅でゆったりと休息を取ったりした。

自宅で楽しむものと言えば、映画、ドラマ、ダンス、歌などの韓流コンテンツだ。一人で韓流の時間に浸る者もいれば、CDやUSBメモリに保存して他の地域で販売した者もいた。

思想闘争会議では、問題が発覚した学生を舞台に立たせて、まずは自己批判させた上で、代わる代わる参加者に批判させる吊し上げを行う。様々な法律に違反していることから、中には教化所(刑務所)送りにされたり、それ以上の処分を受けたりする場合もある。

(参考記事:「見てはいけない」ボロボロにされた女子大生に北朝鮮国民も衝撃

実際、江原道の元山師範大学で行われた同趣旨の公開思想闘争では、壇上に上げられた60人の女子大生のうち20人は、批判だけでは済まされず、手錠をかけられてどこかへ連行されてしまったという。

大々的に繰り広げられる思想闘争会議だが、こんなことをしたところであまり意味はない。大学生とて、新しもの好きの北朝鮮の若者であることに変わりはない。冬休みになれば、いや、その前にでもまた韓流コンテンツを楽しんだりするだろう。また、それなりの家の出の学生ならば、親の力を使ってもみ消してしまう。