「人間として扱われず苦痛」 暴行受けたミャンマー人語る 疑惑の“町議”は姿くらます 北海道京極町
北海道京極町にある農業法人で、特定技能労働者のミャンマー人が暴行やハラスメントを受けていた問題で、働いていた女性が当時の状況を語りました。
被害にあった別の男性は今後、刑事告訴を検討しています。
(ミャンマー国籍の女性)「人間として扱われていないところが、一番苦痛でした」
京極町の農業法人で働いていた、特定技能のミャンマー国籍の女性たち。
(動画)「分からんか。来いって、だから、教えてやるから」
胸ぐらを掴まれ、強い力で引っ張られています。
映っているのは農業法人の実質的な経営者である男性。
現職の「京極町議会議員」です。
男性とその息子から暴力を受けたり、暴言を吐かれたりすることが日常的にあったといいます。
(音声)「社長が言うこと絶対だべや。分かんねぇやつだなこの野郎。言うことやらないならミャンマーに帰すからな」
女性たちはこのほか、眼鏡や帽子をはたき落とされたほか、胸やお尻を触られるセクハラ被害も受けたと主張しています。
(ミャンマー国籍の女性)「私たちは奴隷か。なんでこういうことが起こるんだろうなど、たくさん悲しいことがいっぱいで、精神的にとてもやられて、とても落ち込みました」
さらに、別の男性2人は農作業中にガソリンをこぼし、車を汚したとして、それぞれ7万5000円ずつ給料から差し引かれました。
(音声)「壊したんだから弁償しろ。給料から引くからな」
札幌地域労組はこれまでに、10代から30代のミャンマー国籍の男女6人を保護。
しかし、この農業法人ではいまも20人以上の外国人が働いています。
暴行を加えたとされる町議の息子に話を聞こうと接触を試みましたがー
呼びかけに応じることはありませんでした。
9月3日に開かれた京極町議会の冒頭。
町長もこの問題について言及しました。
(京極町 佐古岡秀徳町長)「地域産業を支える外国人のみなさんが、言語や文化の壁を越えて安心して暮らし働ける環境を整えることが急務である」
しかし、町議の男性は「一身上の都合」を理由に欠席。
姿を見せませんでした。
(京極町 城田幸俊町議)「興奮すると荒くなる感じ。一身上の理由の欠席は認められないと私は思う。説明責任は果たすべき」
さらに、劣悪な労働環境も浮き彫りになっています。
男性寮で撮影された動画には、室内を歩き回るネズミがー
(ミャンマー国籍の女性)「日本に来てすぐに、これまでイメージしてきたことと180度違う。そういう状況に陥っていて、落ち込む日々でした」
保護されたミャンマー人のうち、1人が金属製の棒で複数回叩かれてけがをしたとして、傷害と暴行の疑いで先週、告訴状を提出しました。
また、東京に避難している別のミャンマー人の男性も告訴を検討しています。
農業法人はSTVの取材に対し「事実関係について調査中でコメントできない」と回答しています。
