テレビ金沢NEWS

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最大震度7の地震が起き甚大な被害がでた熊本地震。発生から3週間がたちましたがいまだに3000人ほどが避難所生活を強いられています。
先週現地を取材したテレビ金沢の平田記者の報告です。

■平田 真彦 記者:
今回私たちは震源地付近の宇城市や八代市などに先週の5日間、取材で入りましたが能登半島地震の時と同じような住宅の被害が広がっていました。
被災地では倒壊した建物のほか屋根の上にブルーシートが覆われた住宅も多くあり片付けをする人の姿も見られました。
また断水も発生したため避難所から水をもらうなど30度を超える暑さのなか被災者とって厳しい状況が続いています。
■高槌 七海 キャスター:
能登半島地震ではのと里山海道が被害を受け通れなくなるなど多くの道路が通行止めとなり復旧の妨げとなりました。
熊本の道路の状況は?

■平田:
高速道路の一部では通行止めとなっていましたが代替ルートとなる国道、県道が熊本には多くあり被災地の比較的スムーズに移動ができました。
復旧工事の大型車両や全国から駆け付けた応援車両などが被災地を行き交っていました。また断水が起きている宇城市では市役所の横に輪島市から応援に入ったトイレカーもありました。
このように全国からのトイレカーが被災地の各地に入っていて物資なども含めて各自治体が支援を受け入れられている様子がうかがえました。
■高槌:
一方、熊本では今も多くの人が避難所に身を寄せていますが状況は?
■平田:
私たちは地震発生から10日たったころに宇城市の避難所を取材しましたがさまざまな課題が浮き彫りとなっていました。

●VTR●
住宅の損壊や断水の被害を受け今も多くの人が避難所に身を寄せている宇城市。8月8日、市役所横に設置された避難所では発災から10日たっても「雑魚寝」の生活が強いられていました。

「きついですね。やっぱり寝る所が」
「(床が)硬くて寝られない」
「腰が痛くなったことがないんですよ。この歳まで。だけど、ここに来て腰が痛くて。よく寝られない」

被災者同士の視界を遮るパーテーションもない状況。避難所に身を寄せる20代の女性からはプライバシーの配慮を求める声が聞かれました。

「周りの目とか、いびきとか気になっちゃう」
「みんな(被災)してるので、しょうがないのかなとか思ったりするんですけど(パーテーションは)欲しいのは欲しいです」

こうした環境の改善に向け市では段ボールベッドとパーテーションの設置の準備を進めていました。

■宇城市 社会福祉課・沖村崇 課長:
「たくさんの方がまだ避難所にいらっしゃるところで段ボールベッドを展開していきますとスペースが少し足りない状況にあります」

段ボールベッド設置のスペースを確保するため一部の避難者を他の避難所に移動できるかの調整を続ける宇城市。ただ避難者の情報は手書きでまとめていてその作業量が膨大なことから人手が足りないといいます。
能登の被災地では地震のあとにマイナンバーカードなどで避難者の情報を管理できる機器の導入を進めていて宇城市の担当者はこうしたデジタル化の必要性を感じていました。
■宇城市 社会福祉課・沖村崇 課長:
「集計の一つ一つ数えていくよりはですね、もう自動で計算されたりする方がですね、間違いもないでしょうしですね。そういったところはできるだけ職員の労力はかけないようにですね、そういったところで改善していければいいなとは思うところです」

■高槌:
被災者にとって厳しい状況が続いていますね。
■平田:
VTRにもあった避難所運営のデジタル化について宇城市の担当者は導入の検討を進めていた最中に地震が起き改めてその重要性を痛感したと語っていました。
■高槌:
一方、避難所の暑さ対策について冷房の設置はどうなっていましたか?
■平田:
熊本県内では指定避難所となっている体育館などは111か所ありますが冷房の設置率は20.9%にとどまっています
冷房が設置されていない体育館は受け入れできないため冷房のある教室に避難者を受け入れる場所もありました。

■高槌:
3年前地震の被害を受けた石川県の状況も気になりますがどうなっていますか?

■平田:
避難所となる公民館では空調が整備されているところがほとんどですが学校の体育館となると設置率が22.1パーセントと熊本県と同じく整備が進んでいないのが現状です。かほく市では設置率がすべての小中学校の体育館で設置が終わっていますが13の市や町では冷房の設置はゼロ。
冷房の設置には多額の費用が必要で各自治体の負担が大きいことが導入が進まない要因とみられています
こうしたなか金沢市では来年度から体育館の整備に着手する予定で村山市長はきょう今後の方針について語りました

■村山卓金沢市長:
「実際の空調工事については、次年度(来年)以降という形にな ると思いますけれども」
「体育の授業も行っているので、なかなかその期間が取れないということと、あと学校数が多いということで時間がかかってしまいますけれども、2029年度までにという目標で動いております」
「避難所での空調施設の整備については喫緊の課題と捉えておりまして」
「なるべく早く全校に対して行っていくための方策について、今年度の予算で検討しております」

■高槌:
導入には3年かかるということで一日も早い整備が期待されますね。

■平田:
実際に熊本の現地に入ると冷房がないと過ごせない厳しい暑さだと感じました。避難所となる体育館の空調設置やデジタル化といった取り組みは災害関連死の防止にもつながりますので県内の各自治体は環境整備にしっかりと取り組んでもらいたいと思います