磐田の乾貴士【写真:徳原隆元】

写真拡大

磐田が横浜FCに敗戦

 ジュビロ磐田は8月16日に行われたJ2第2節で横浜FCと対戦し、1-3で敗れた。

 試合後、後半から試合に出場した元日本代表MF乾貴士は、不可解な判定が少なくなかった審判団への不満を隠さず「これならJ2にもVARを導入してほしい」と訴えた。

 この試合、磐田は最初の2失点をセットプレーから失った。前半28分にはMF金子大毅が背後からのタックルを取られてゴール前でFKを与えてしまうと、これをMF高江麗央に直接決められた。さらに選手交代も行って反撃を目指して臨んだ後半6分には、エリア外でのファウルをPKと判定されてFWルキアンに追加点を献上。池内明彦主審は最初、FKを宣告したように見えたが、ファウルのあった地点に近づいて場所を確認したのか、PKスポットを指差した。

 その後、カウンターからMF島村拓弥にも追加点を許した磐田は、後半25分にFWジョアン・ヴィクトルがPKから1点を返す。その後、相手に退場者が出て数的優位を得たが、最後まで2点目は挙げられなかった。

「やりたいことが前半からあまりできなくて、セットプレーで失点をしてしまったのももったいなかった。良いFKではありましたけど、自分たちに矢印を向ければ、ファウルすべき場所ではなかったかなと思います。そういうところも十分ありましたけど」と、一気に試合を振り返った乾。さらに、こんな不満を口にした。

「レフェリーが酷いっす。酷すぎます、ちょっと。もっとしっかりしないと、前から言っていますけど、日本のレベルは選手はどんどん海外に行ったりして上がっているところもありますけど、レフェリーのレベルは上がっていないので。ずっと。僕が新人で入って20年目ですけど、その頃から中澤佑二さんとかも言っていましたけど、本当に同じ事の繰り返しなので。もうちょっと、しっかりしてほしい。それならJ2にもVARを入れてもらわないと、やってられないです」

 1点ビハインドのハーフタイム、ロッカールームでは秋葉忠宏監督の雷が落ちた。後半から投入された乾は、45分で試合をひっくり返すつもりだったし、「前に行く意識をチーム全体で持ちたいと思ってやっていて、そこはできたかなと思います。けど、そんなところで、あのPKになったんで、それも本当に厳しかったですね。どう見ても外だったんで。オレが見ていても外だったんで。あれで壊された感はすごくあります」と、唇を噛んだ。

 試合終了直後には国立競技場に集まった磐田のファンから、大きなブーイングが磐田の選手たちに浴びせられた。不可解な判定があったにせよ、試合終盤に数的優位を得た磐田が、もっとゴールに迫る場面をつくれていれば、その反応も違うものになっていただろう。

 そうした思いも受け止めて、乾は「もちろん、そこから逆転しろと言われたら、そこまでですし、そういうチームになれるように自分たちはやっていきたいと思いますし、強くなっていかないといけないと思うので。なので、みんなでしっかりやっていきますけど、本当にレフェリーにはしっかりしてほしい」と、あらためてこの試合の判定が及ぼした影響を強調した。(河合 拓 / Taku Kawai)