「検索結果は著作権法で保護される著作物ではない」と裁判所が判断してGoogleの訴えを却下

検索結果を不正に利用したとして、Googleが検索エンジンのAPIを取り扱うテック企業・SerpApiを訴えていた裁判で、カリフォルニア州北部地方裁判所は、GoogleによるDMCAの申し立てを却下しました。却下の理由として裁判所は「検索結果は著作権法で保護される著作物にあたらない」という判断を下しています。
Google loses key DMCA claims against SerpApi in scraping lawsuit
Google Lawsuit Against SerpApi Over Scraping Search Results Has Been Dismissed
https://www.seroundtable.com/google-lawsuit-serpapi-dismissed-41731.html
Hahahaha. Google’s claims against SerpAI for scraping search results have been dismissed because…wait for it…Google can’t demonstrate it’s acting on behalf of the copyright holders.
In other words, if Google wants to refile the suit within the allowed 21 days, it has to admit…— Katherine Argent (@effthealgorithm) July 22, 2026
この裁判でGoogleは、SerpApiが単なるAPIにとどまらず、Googleの検索結果をスクレイピングして再販していた点について、「著作権法で保護されたコンテンツのセキュリティ対策を回避している」と主張していました。
Googleが「検索結果を違法にスクレイピングしている」としてSerpApiを提訴 - GIGAZINE

Googleはデジタルミレニアム著作権法(DMCA)第1201条に基づく請求も行っていましたが、SerpApiはこの請求の却下申し立てを行っていました。
カリフォルニア州北部地方裁判所のイヴォン・ゴンザレス・ロジャース裁判官は、SerpApiによる却下申し立てを認めました。一方で、Googleには修正訴状提出の猶予を与え、これに伴う却下申し立ての解決まで証拠開示手続きを停止したとのこと。
URLやスニペット、事実に基づくインデックスデータなどの単純かつ集約された検索結果は、一般に公開された事実であり「著作権法で保護される著作物」には該当しないため、Googleが著作権法違反を主張して著作権のないデータのスクレイピングを阻止することはできないとロジャース裁判官は判断。この点については訴状の修正も認めず、Googleの主張を却下しました。
ロジャース裁判官は、Googleが第三者のウェブコンテンツを表示しているナレッジパネルなどについても、Googleは著作権を保有していないと判断。DMCAに基づく回避防止措置の違反を主張するのであれば、本来の著作権者がGoogleに対して「代わりにアクセス制御措置を講じて欲しい」と認めたことを立証する必要があり、Googleはその事実を示せていないと述べました。なお、こちらの争点についてはGoogleに修正の機会を与えた上での却下となり、証拠を出せるのであれば21日以内に訴状を再提出するよう命じました。
SerpApiのジュリアン・ハレギーCEOは今回の裁判所の判断について「SerpApiにとってだけでなく、オープンなインターネットに支えられているすべての人の勝利です」と述べ、今後もオープンな検索情報へのアクセスが必要な開発者やAI企業、研究者、各種事業を引き続き助けていく意向を示しました。
