九産大九州の重光が公式戦初完投 試合前に蜂に刺されても粘った「こういうことってあるんだな」
◇第108回全国高校野球選手権福岡大会3回戦 九産大九州3―2城南(2026年7月14日 今津運動公園)
九産大九州の先発を任された背番号10、重光孝太朗(3年)が9回8安打2失点で公式戦初完投。シードの城南を破って4回戦進出を決めた。
試合前。球場の外でアクシデントに見舞われていた。歩いていると、蜂に刺されたという。左のふくらはぎと背中付近の2カ所だった。
「すぐ気づく感じの痛みだった。焦りました」
すぐに球場内の治療室で処置をしてもらって大きく影響はないことが分かった。松本誠監督は「しびれがきたらすぐに言ってきなさい」と送り出した。初回に味方が3点を先制。これで気持ちが楽になった。足も絡めながらしぶとく攻撃してきても「勝てばいい」と言い聞かせた。丁寧にコーナーにボールを集めて要所を締めた。バックも好守備で盛り上げた。
城南には春の県大会で逆転負けを食らっていた。「同じチームに2回負けられない」はチームの意識としてあった。“蜂に刺されながらも完投”という何とも印象に残る1日になった重光。チームは2001年以来の甲子園を目指す。「こういうことってあるんだなと思いました。刺されたときに比べたら痛みは大丈夫です。次も一戦必勝でどんな形でもいいからチームに貢献したい」と力を込めた。
◇重光 孝太朗(しげみつ・こうたろう)2008年(平20)6月23日、福岡県福岡市出身の18歳。香椎東小学校3年時に香椎東ハリケーンズでソフトボールを始める。香椎第3中では軟式野球部に在籍。1メートル73、67キロ。右投げ右打ち。

