広島テレビ放送

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 今年、カメムシが全国的に大量発生するとみられていますが、高校生による対策が今、話題を集めています。

 25日、県の職員が調査していたのは・・・。

Q.どこに向かっている?
■広島県立総合技術研究所 農業技術センター 星野 滋さん
「予察灯のところへ。あそこにある黄色いのが予察灯です。」

 予察灯とは、光やフェロモンなどを使い虫を捕獲する装置で、害虫の発生状況を調べるために設置しています。

■広島県立総合技術研究所 農業技術センター 星野 滋さん
「カメムシは7月~8月以降になると、かなり入ってくる。」

 この日はカメムシが入っていませんでしたが、予察灯で捕獲した数や越冬した量のデータなどを合わせた結果、5月に県内全域にカメムシ注意報が発令されました。これを受け、世羅町の梨農園では見回りを強化していました。

■世羅幸水農園 光元信能組合長
「2024年、非常にカメムシが多くて、そのことが頭をよぎる。」

日に日に実が大きくなる大事な時期。今年は、まだカメムシによる被害は受けていませんが、実は数年前にもカメムシに実を吸われ、大きな被害を出したことから不安が募ります。

■世羅幸水農園 光元信能 組合長
「(カメムシが)少ない時期に、早めに薬をやって寄せつけない対策をしたい。」

  一体なぜ、今年はカメムシが多いのか。フマキラーの虫博士に聞きました。

■フマキラー 基礎科学研究部 佐々木 智基 部長
「(主食の)スギやヒノキの実がなるのは7月~8月。冬を越して春先になるとエサがなくなり人里に降りてくる。基本的に花粉症とカメムシの問題は一緒で、(戦後)木を植えて、いっぱい花粉を飛ばして実をつけるので、天敵だけで減らせる話ではない。」

 では、カメムシを近づけさせないための有効な手立ては、あるのでしょうか?
 
■フマキラー 基礎科学研究部 佐々木智基部長
「基本的に家の周りに集まってくるのは、エサがあるわけではなく、実は光に集まってきているので、遮光カーテンで窓に寄ってくるのは減る。飛ぶ虫は光に寄ってくる習性がかなり強いので、止めるのは結構難しくて、強烈な薬剤を使っても寄ってきてしまう。」

 ニオイだけじゃない。なんとも厄介な虫ですが、今、岐阜県の高校生によるカメムシ対策の研究が話題に!

■岐阜・吉城高校 島田 俊亮 さん
「カメムシが校内に入ってきて教室に、いつも一匹以上いて授業が止まることもあって、学校全体の問題を解決するために、どんな成分をカメムシが嫌うか研究した。」

 山に囲まれ、カメムシの侵入に悩まされてきた吉城(よしき)高校。
 目には目を、歯には歯をということでニオイに着目したところ・・・。

■岐阜・吉城高校 島田 俊亮 さん
「歯磨き粉とかトウガラシの粉、レモングラスなど、ニオイの強いものを選んだ中から一番カメムシが嫌ったのが歯磨き粉で、歯磨き粉の成分を垂らしたらカメムシが慌てて逃げだして、パニック状態みたいになって撃退できると分かって、とてもうれしかった。」

 7種類の歯磨き粉で実験した結果、スペアミントにカメムシを寄せ付けなくする一定の効果があると判明。

 独自の虫よけもつくり市販薬と比較してみたところ、一番効果がありました。この研究は京都大学で発表し、最も多くの支持を集めた賞も受賞するほどに。

Q.この先も研究を続けたい?
■岐阜・吉城高校 佐藤 芙有佳 さん
「失敗もたくさんしたけど、自分が納得するまで探究することで、(社会にとって)いい事につながると思うので、将来(カメムシ研究を)いかしていきたい。」

 カメムシが活発化するのは、これからが本番。対策の参考にしてみては?

【テレビ派 2026年6月25日 放送】