スウェーデンでのブラジル代表の合宿に合流中のロナウジーニョ。加熱気味のACミラン移籍報道に続き、今度はこの夏のコパ・アメリカへの参加を巡ってメディアをにぎわせている。6月26日から7月15日までベネズエラで行われるコパ・アメリカに参加すれば2年連続でまともなオフを取れずにプレシーズンに入ることははっきりしている。そして、それはシーズンのパフォーマンス低下にもつながる。バルサ側としてはそれは避けたいと考えているが、結局はロナウジーニョの気持ち次第でもあり、「ロナウジーニョの決断に任せる」という姿勢を示している。

 周囲の騒ぎをよそにロナウジーニョ本人は至って冷静だ。今はリーガに集中したいし、シーズンが終わるまでコパ・アメリカに参加するか否かについては考えないとそのスタンスを明確にしている。

「今はまだ、コパ・アメリカのことは考えていない。シーズンが終わるまでまだ11試合残っているんだ。リーガにしっかり専念しなきゃいけないし、僕はバルサがリーガタイトルを獲得するためにもベストを尽くすつもりだよ。その後だね、どうするか考えるのは」。

 今のところはどうするか全く白紙の状態であると明かしたロナウジーニョ。コパ・アメリカ参加について騒いで欲しくないとの気持ちが込められている。

 リーガはコパ・アメリカが始まる9日前、6月19日に全日程を終了するが、タイトル争いが最終節までもつれ込むことになれば、FIFAの招集規定もあり、バルサはロナウジーニョを欠くことにもなる。今回の代表合宿中にドゥンガ監督と話し合いを行うともされているが、いずれにしてもロナウジーニョのコパ・アメリカ招集を巡る報道はこれからヒートアップしそうだ。

(スペイン通信)