才能の宝庫ブラジルで、新たなスター候補が現れた。ブラジルの名門インテルナシオナルに所属するアレシャンドレ・パット(17)に現在、イタリアを始め欧州の名門クラブから熱い視線が注がれている。26日付のガゼッタ・デッロ・スポルト紙はアレシャンドレの特集記事を掲載、記事の冒頭では「ロナウドの才能とスピード、ロマーリオの得点嗅覚に加えてカカのように教育されている」と最大の賛辞を送って紹介している。

 プロ経験は試合出場10試合(4得点)とまだ浅いアレシャンドレだが、昨年12月に行われたクラブ世界選手権に参加したことで一気に評価を上げた。「イタリア?まずはここで成功を収めたい。自分を育ててくれたインテルナシオナルに恩返しをすることが重要だが、(欧州クラブからの熱視線を)誇りに思うし、恐れはない」と冷静に語るダ・シウバを、現在欧州主要リーグが注目しており、特にイタリアではACミラン、インテル、ユベントスの“ビッグスリー”が興味を示しているとのこと。

 ブラジル国内での移籍では「1000万ユーロ(約16億円)」と推定される移籍金も、欧州移籍となると「2000万ユーロ(約32億円)」に倍増する。「いつまでもタクシーで練習場に向かうわけにも行かないので、18歳になったら免許を取得する。夢?W杯決勝戦で決勝点を挙げること」と語る17歳、欧州への扉は既に開かれている。

佐藤 貴洋