24日、ユーロ2008予選第4戦、サンティアゴ・ベルナベウにデンマークを迎えるスペイン代表。現在1勝2敗、勝ち点3でグループ第5位と低迷するスペインは、本大会出場に望みをつなぐためにも今夜のデンマーク戦、そして28日のアイスランド戦のどちらも落とせない状況だ。2戦ともに勝ち、確実に勝ち点6を加えなければならないところだ。

 この大一番の初戦にアラゴネス監督は4−4−2システムを採用。出場停止処分によりプジョールとセルヒオ・ラモスを欠くため、ディフェンスラインにはアンヘルとハビ・ナバーロを起用、中盤ではイニエスタとシルバが両サイドを務める。そして、2トップにはフェルナンド・トーレスではなくモリエンテスを起用し、ビージャとのバレンシアコンビに懸ける。

 対するデンマークは2勝1分で現在グループ2位。しかも、フループFで唯一失点なしと堅守を誇るチームだ。スペインとしてはまずは早い時間に先制し、落ち着いて試合を優位に進めていきたいところだろう。

「私にとってユーロに出場できなければ、失敗となるだろう。我々は本大会出場に向けすべて出し尽くす必要がある。私も選手達も本大会に行けるのだと信じることが大切だ。確かに厳しい状況となっているが、うなだれる必要はない。デンマークは良いチームだ。現在、スウェーデンが首位に立ち、北アイルランドも我々の上にいる。だが、我々が本大会出場できるための試合も十分に残っている。本大会に出場したいし、できると信じている。そのためにも取りこぼしはできない」。アラゴネス監督はデンマーク戦への意気込みをそうコメント。

予想スタメンは以下の通り:

<スペイン代表>
カシージャス、アンヘル、ハビ・ナバーロ、マルチェナ、カプテビーラ、イニエスタ、アルベルダ、チャビ、シルバ、モリエンテス、ビージャ

<デンマーク代表>
ソレンセン、ヤコブセン、グラフカールド、アッゲル、ニクラス・イェンセン、ダニエル・イェンセン、ポールセン、ロンメダール、ヨルゲンセン、カーレンベルグ、トマソン

 スペインのデンマークとの対戦成績はこれまで9勝3分2敗、とスペインが大きく勝ち越しており、1993年3月31日、コペンハーゲンで行われた試合以来スペインはデンマークに負けていない。これはスペインにとって追い風となる。早くも瀬戸際に立たされているスペイン。本大会出場への望みをつなぐためまずはデンマークとの大一番に挑む。

(スペイン通信)