ユーロ2008予選のイスラエル戦を24日に控えたイングランド代表キャプテンのジョン・テリーが記者会見に臨んだ。現在、クロアチアとロシアに次ぐグループ3位に甘んじているイングランドについて、テリーは「引き分けも許されない」との厳しい見方を示した。

「イスラエル戦が持つ意味は大きい。絶対に勝たなければならない試合だ。それ以外は許されない。選手としては、これまでの苦戦のイメージを早く払拭したい。選手一人ひとりが責任を持ってプレーすることが必要だ。イスラエル戦では引き分けでも満足は出来ない。特に今のイングランドには、絶対に勝利が必要だ」

 昨年10月に行われたクロアチア戦で0−2の敗戦を喫し、サポーターから激しいブーイングを受けたイングランド。イスラエル戦の結果次第では、スティーブ・マクラーレン監督の去就問題にも発展しかねない状況に、テリーは檄を飛ばして、代表選手の奮起を求めた。

「クロアチア戦を観たファンは、かなりの打撃を受けたはずだ。だから、イスラエル戦では最高のパフォーマンスを見せる義務が僕らにはある。スティーブが監督に就任して以来、調整は上手くいっても、試合で結果が出ないことが多くなっている。でも、これは選手の責任なんだ。イングランドと対戦する相手は、いつもよりモチベーションが高くなる。そういった相手に気持ちで負けてはダメなんだ。イスラエルでは厳しい試合が待っているだろうけど、僕らは普段プレミアリーグの舞台で戦っているんだ。絶対に負けてはならない試合だ」

 ドイツ・ワールドカップ終了後に就任したマクラーレン監督からキャプテンに指名されたテリー。新政権下で迎える初のビッグトーナメントだけに、予選敗退だけは絶対に許されない。長期離脱からようやく代表復帰した大黒柱は、迷走する母国を復活させることが出来るだろうか。