ユーロ2008予選のイスラエル戦を今週土曜日に控えたイングランド代表は、先日改築工事が完了した聖地ウェンブリー・スタジアムでトレーニングを行なった。守備陣に負傷者が続出しているイングランドにとって、アウェイのイスラエル戦は苦戦が予想される。

 現在グループEでクロアチア、ロシアに次ぐ3位と、予選突破に黄信号が灯っているイングランド。勝点7で並ぶ4位イスラエルとの試合では、勝点3の獲得が至上命題となる。しかし、プレミアリーグのボルトンでプレーするイスラエル代表DFのタル・ベン・ハイムは、「国中のサポートを受けて、イングランドを威圧する」とコメント。試合会場となるラマット・ガン・スタジアムの雰囲気がイングランドとの実力差を帳消しにするとの見方を示した。

「土曜日の試合に負けたチームは、ユーロ2008の出場が不可能となるだろう。イングランドにとっては絶対に負けられない試合になるだろうし、調整も万全で臨んでくるはずだ。実力だけで言えば、イングランドが勝っているのは認めよう。しかし、国民全員のサポートが我々を後押ししてくれる。スタジアムは威圧的な雰囲気に包まれるだろう。イスラエル国民はサッカーを愛している。これから数日間は、国中がこの試合の話題で持ちきりになる。ホームアドバンテージが我々に力を与えてくれるだろう」

 一方、結果次第では去就問題にも発展しかねない大一番を前に、監督のスティーブ・マクラーレンは「リラックスして試合に臨む。選手を信頼しているし、自信もある。ピッチ上でいつもの力を発揮すればいい」と語った。完全アウェイ状態での戦いが予想されるイングランド。敗戦が許されない状況下で戦うアウェイ戦では、プレッシャーとの戦いに打ち勝つことが先決となりそうだ。