バルサがアウェイで勝ったのは11月19日にオノ・エスタディで行われたマジョルカ戦(リーガ第11節)。実に4ヶ月もアウェイでの試合で勝ち星を挙げていない。4勝5分4敗とアウェイ戦では勝ち点17ポイントしか獲得できていないのがバルサの現状だ。リーガ首位の座をキープし、波を掴むためにも今夜行われるアウェイでのレクレアティーボ戦では何としても勝ち点3を獲得したいところだ。

 この一戦に向け、ライカールト監督はここ数試合で試してきた3−4−3システムはあきらめ、従来の4−3−3システムに戻すようだ。休養を与えるという理由からマルケスがクレアティーボ戦の招集メンバーから外れたため中盤にはチャビ、デコ、イニエスタの起用が濃厚、中盤でのボールキープを狙う。そして“クラシコ”に引き続きロナウジーニョ、エトー、メッシの“REMトリオ”が3トップを形成することになりそうだ。

 今夜バルサが対戦するレクレアティーボは今シーズン1部に昇格したチームだが、現在7位に位置しており、ホームでは7勝2分3敗という結果を残している。バレンシアやアトレティコ・マドリーにも勝っており、そう簡単にバルサに勝ち星を与えてはくれないはず。アトレティコ戦、バレンシア戦、レアル・マドリー戦でもゴールをマークしているレクレアティーボのFWシナマ・ポンゴユは負傷明けとはいえ、「あとはバルサからのゴールだけ」と鼻息も荒い。逆にバルサからの金星を奪うべくリーガ首位のバルサを迎え撃つ。

予想スタメンは以下の通り:

<レクレアティーボ>
ロペス・バジェホ、メリノ、ベト、マリオ、ダニ・バウティスタ、フアンマ、ヘスス・バスケス、ラファ・バルベル、アイトール、シナマ・ポンゴユ、ウチェ

<バルセロナ>
バルデス、ザンブロッタ、プジョール、テュラム、ジオ、チャビ、イニエスタ、デコ、メッシ、ロナウジーニョ、エトー

 リーガも残り12試合となり、佳境に入りつつある。先週の“クラシコ”でバルサは引き分け、セビージャが敗れたことによりリーガ首位に返り咲いたが、ライバルのつまづきといった幸運が続くとは限らない。手にいれるべきところで確実に勝ち点を獲得していくこと、そして、“アウェイで勝てない病”を克服し、悪循環を断ち切ることがバルサのリーガ3連覇へのカギとなる。久々にバルサらしいフットボールを見ることができるか?今夜のレクレアティーボ戦でのバルサの戦いに期待したい。

(スペイン通信)