イタリア方面ではインテルがメッシ獲得に本腰を入れていると報じられるなど、バルサのレオ・メッシを巡る噂は後を絶たない。しかし、周りの騒ぎをよそに本人には至って冷静だ。メッシはバルサでのことに集中しているし、“キャリアのすべて”をバルサでプレーしたいという希望を持っている。

 先週土曜日のレアル・マドリーとの“クラシコ”でハットトリックを決めたメッシ。3点目を決めた時にはユニフォームのバルサのエンブレムに何度もキスをし、バルサへの愛情を示すシーンも見られた。

「僕はバルセロナでハッピーだし、バルサから出て行くことは考えていない」。

 メッシはそう断言。そして、「僕は13歳の時にバルセロナにやってきた。バルサは僕の家族や僕がいつもうまくいくよう、僕にいろんなものを与えてくれたし、サポートしてくれた。僕は良いプレーをしてそれに報わなきゃいけないと思っているんだ」。バルセロナにやってきて以来、自身の力になってくれたクラブへの感謝の気持ちをそう明かし、その想いは絶対に忘れることはないとも。

 ここ最近の噂の一つにインテルがメッシ獲得に向けて、アドリアーノとサムエルのトレードを持ちかけているという話も出ているが、「インテルのようなビッグクラブが僕に注目してくれることは光栄だと思っている。でも、僕はバルセロナでとてもハッピーだし、移籍するっていう考えは僕の中にないんだ。もうさんざん言っているように、ずっとずっとバルサでプレーできたら最高だと思っているんだよ」と一蹴。

 今のところメッシの頭の中には“バルサを出て行く”という考えはなさそうだ。負傷により思ったようなシーズンを送れずにいたメッシだが、“クラシコ”ではその鬱憤を晴らすかのような活躍を見せた。バルサに残されたタイトルであるリーガ、そして国王杯の国内2冠に向け、メッシの活躍がチームの原動力になることは確かだ。その一方でメッシが活躍すればするほど、移籍の噂も湧いて出てくるのはフットボール界の常でもある。それだけメッシが注目される選手ということだ。

(スペイン通信)