築58年の古い団地で暮らす多良美智子さん。90歳になった今も「毎日が忙しくて楽しい!」と語ります。今回は多良さんに、日々をご機嫌に暮らす秘訣や、日々の暮らしの工夫を伺いました。

無理をしないことで、いつも機嫌よくいられます

古い団地に住み、ひとり暮らしを満喫している多良美智子さん。コンパクトな団地に暮らし始めたのは、もともと多良さんたっての希望だったそう。

【写真】90歳団地暮らしの「リアルな食事」

「長崎の大きな一軒家で育ったので、家族みんなの顔が見える小さな団地暮らしは憧れでした。抽選に申し込んで、この団地に住めると決まったときは大喜びしましたね。狭いので掃除や家事がとってもラクで、私にとってはちょうどいい。今は周りのみんなにも団地暮らしをおすすめしているんです」(多良美智子さん、以下同)

そんな団地暮らしで、充実した毎日を送るようになったのは、今は亡き旦那さんのある言葉がきっかけでした。

「夫は仕事を退職したあと、『ここまで支えてくれたから、この先は好きなことをして』と、私の趣味を全面的に応援してくれました。夫が亡くなってからも、生きているうちは楽しくやろうと、さらに思えるようになったんです」

“好き”に囲まれて団地暮らしを楽しむ

すみずみまで多良さんのこだわりがつまった小さな部屋。団地暮らしならではのメリットと、日々の暮らしの楽しみを教えてもらいました

●ベランダ菜園は季節の移ろいと収穫の喜びを感じられる

ベランダでは好きな野菜や花を栽培。

「今年は育てやすいキュウリやナス、ミニトマトをつくりました。自分で育てて、見守って、最後はおいしくいただく。小さくても大きな楽しみです」

●人に会うことも多い団地暮らし。おしゃれは日々のはり合いに

一歩外へ出れば、顔見知りと出会うこともしばしば。

「昔からおしゃれをするのは大好き。耳のピアスは80歳のときに友達にすすめられて、思いきってあけました!」

●お気に入りの器によそうと食事が楽しい

調理の手間はかけなくても、必ずお気に入りの器に盛りつけるように。

「今日の夕食は豆腐や野菜と、日本酒を少々。思い入れのある器で晩酌するのが夜の楽しみです」

●階段の上り下りも運動と思えば楽しい

多良さんの住まいはエレベーターなしの4階。

「朝のラジオ体操と買い物、1階の外の花壇の世話など、1日に最低でも2往復はしています。意外といい運動になるんです」