Wear OS搭載のタフネススマートウォッチ「TicWatch Atlas」をレビュー!

スマートウォッチの中でGoogleが開発を進めるウェアラブル機器向けプラットフォーム「Wear OS」を搭載している製品があり、これらの製品ではスマートウォッチ本体にコンテンツ配信マーケット「Google Playストア」からアプリのダウンロード・インストールが可能で、Googleが提供する「Gmail」や「Google マップ」、「Googleカレンダー」などが利用できるため、使いやすい高性能スマートウォッチとなります。

ただし、Wear OS搭載スマートウォッチは競合のスマートウォッチ「Apple Watch」と同様のウィークポイントとしてバッテリー持続時間がありました。多くの製品で実質2日程度の利用時間となっており、どうしても充電を1日1回は行う必要がありました。そうした中で今回、Mobvoi Information Technology(以下、Mobvoi)からWear OS搭載スマートウォッチながらもバッテリー時間が大幅に改善された新商品「TicWatch Atlas(ティックウォッチ アトラス)」が日本で2024年10月16日に発売されました。

価格(金額はすべて税込)はオープンながら希望小売価格および公式Webサイト内の公式Webストアでは49,999円となっています。今回、Mobvoi(モブボイ)よりTicWatch Atlasをご提供いただき、実際に試してみましたので電池持ちを中心に使用感などを紹介したいと思います。なお、本体色はブラックとシルバーの2色が販売されていますが、今回紹介するにはブラックとなります。


TicWatch Atlasのパッケージ

TicWatch AtlasはGoogleが開発を進めるウェアラブル製品向けプラットフォームのWear OSを搭載した高性能なスマートウォッチで、Wear OSのバージョンは最新の「Wear OS 5.0」ではなく、1つ前の「Wear OS 4.0」をプリインストールしています。これにより、GmailなどのGoogleアプリが使えるほか、Google PlayストアからWear OSに対応した多数のアプリが追加できます。

基本仕様としてチップセットがQualcomm製「Snapdragon W5 Plus Gen 1 Wearable Platform」(以下、Snapdragon W5+ Gen 1)、内蔵メモリー(RAM)が2GB、内蔵ストレージが32GBとなっており、サイズは約52.2×47.8×12.05mm、質量が約47.2gで、本体(ケース)の外装はステンレスとアルミニウム(7000シリーズ)、高強度ナイロンによる高い耐性能を備えています。


TicWatch Atlasの同梱物

特に5ATM(5気圧防水)によるオープンウォータースイミングに対応しているだけでなく、アメリカ国防総省の調達基準となる規格「MIL-STD-810H」に準拠した耐熱性・耐衝撃性・耐水性・防塵性・防湿性にも対応しており、スマートウォッチとしては珍しいタフネス仕様となっているため、まさに登山やアウトドアなどでの利用にも最適となっています。またバンドはフッ素ゴム(フルオロエラストマー)による24mmを採用しています。

一方、ロングバッテリーを実現するために二層ディスプレイを搭載しており、画面は約1.43インチ466×466ドット(約326ppi)有機EL(AMOLED)ディスプレイの上に超低消費電力なFSTN液晶ディスプレイを搭載しており、常時表示でも低消費電力となっています。またバッテリーは大容量628mAh(公称)で、持続時間は通常利用のスマートモードで90時間、低消費表示のエッセンシャルモードで45日間。超高速充電に対応しており30分で65%の充電が可能です。


TicWatch Atlasの超低消費電力ディスプレイ表示時



TicWatch Atlasを充電しているところ

またディスプレイを覆うガラスにはサファイアクリスタルガラスを採用しており、ダイヤモンドに次ぐ硬さのモース硬度尺度で9でアウトドアの耐久性があります。さらに気圧計や電子コンパスも内蔵しており、登山向けの機能としてWear OS向け「YAMAP」アプリや「ヤマレコ」アプリも搭載し、登山の最中にスマートフォン(スマホ)を取り出さなくてもTicWatch Atlasに内蔵された位置情報取得機能(GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSS対応)によって日時や心拍数、標高、距離などのデータを確認や地図を表示することが可能です。

健康管理機能としてMobvoiのスマホなど向け「TicHealth」アプリで心拍数や血中酸素、睡眠、ストレス、健康目標などが確認でき、睡眠中の健康状況として「いびき検出機能」で把握が可能です。また健康管理データの参照スマホなど向け「Mobvoi Health」アプリにて可能です。なお、スマホなどの対応OSはAndroid 8.0以上で、iOSは非対応とのこと。またスマホなどとはBluetooth(Version 5.2)で連携し、TicWatch Atlas単体でもWi-Fi(IEEE802.11b/g/n準拠の2.4GHzの無線LAN)で通信できます。


心拍数の表示



血中酸素の表示



睡眠時間の表示



スマホなど向けアプリ「Mobvoi Health」と連携可能

ワークアウト中は超低消費電力ディスプレイで常時表示が可能で、心拍数に応じてバックライトカラーが変化します。またスマホなど向け「Mobvoi Health」アプリにてワークアウトデータの確認ができ、ウォーキングなどのGPSログは地図表示されるので閲覧がしやすくなっています。その他、スピーカーやマイク、バイブレーターも搭載しており、センサーとしては加速度センサーやジャイロセンサー、HD PPG心拍センサー、SpO2センサー、皮膚温度センサー、低遅延オフボディーセンサーを内蔵しています。

さらにTicWatch Atlasではスマートウォッチとしての基本機能に加えてヒートマップ機能と転倒検出&緊急SOS機能が搭載されました。ヒートマップ機能はヒートマップトラッキングを行い、ワークアウト後に最もアクティブな場所を可視化することができます。また転倒検出&緊急SOS機能は転倒や事故などによって激しい衝撃を検出すると、TicWatch Atlasのボタンなどを操作する事で簡易的に119番に発信できる機能となります。事前に登録した緊急連絡先に位置情報を送信にも対応しています。


ワークアウト中の超低消費電力ディスプレイの表示



Mobvoi Healthアプリでワークアウトのログを表示



緊急通報の設定画面



TicWatch Atlasに搭載されている「Play ストア」アプリの画面

TicWatch Atlasを実際に使ってみると、実用としては3日に1度程度充電すれば利用できました。また急速充電に対応しているため、毎日シャワーを浴びる30分程度の時間で充電しておけば、常に100%で利用できます。Wear OS搭載スマートウォッチは今まで常にバッテリー残量が気になっていましたが、それが解消されたので非常に使いやすいと感じました。

超低消費電力ディスプレイは日時、歩数、バッテリー残量、心拍数が確認できるため日常ユースには十分で、Wear OSは他のプラットフォームを搭載したスマートウォッチと違い、Androidスマホ・タブレットの通知・通話やGoogleアプリのデータ参照やりやすくなっているため、スマートウォッチを活用したい人にオススメです。特に耐久性の高いTicWatch Atlasは登山やワークアウトで活用しやすい製品だと思います。

Ticwatch Atlas スマートウォッチ Wear OS by Google Android グーグル対応スマートウォッチ 5ATM防水 腕時計 アウトドア ランニング ロングバッテリー コンパス 気圧計 高度計搭載 ブラック
Mobvoi



スマートウォッチ TicWatch Atlas 最新Wear OS by Google Android グーグル対応 5ATM防水 丸型腕時計 ロングバッテリー 登山アプリ ヤマレコ 水泳記録 アウトドア ランニング コンパス GPS搭載 LINE返信 通話 電話マイクスピーカー アンドロイド メンズ レディース 男性 女性
価格:49,999円(税込、送料無料) (2024/11/16時点)

楽天で購入



記事執筆:伊藤浩一


■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・TicWatch Atlas 関連記事一覧 - S-MAX
・ロングバッテリー性能を持つ登山・アウトドア向けWearOS搭載スマートウォッチ『TicWatch Atlas(ティックウォッチ アトラス)』 、新機能を搭載して2024年10月16日(水)より新発売! | HK SMARTMV LIMITEDのプレスリリース
・TicWatch Atlas - When adventure calls.