櫻井海音、実写版【推しの子】アクア役は直談判 「愛とリスペクトを胸に」原作の再現性を追求
実写ドラマ&映画『【推しの子】』で主演を務めた櫻井海音が17日、都内で行われたワールドプレミアに出席し、「アクア役は誰にもやらせたくない」と直談判して起用されたアクア役について、撮影エピソードを交えながら語った。この日は、齋藤飛鳥、齊藤なぎさ、原菜乃華、茅島みずき、あの、吉田鋼太郎、倉科カナ、金子ノブアキ、要潤、スミス監督・松本花奈監督も来場した。
「【推しの子】」は、煌びやかな芸能界を舞台にした赤坂アカ・横槍メンゴによる人気コミック。主人公が伝説的アイドル・アイの“推しの子”として転生するファンタジックな設定、ショッキング描写を含むサスペンス要素などが話題となり、コミックの累計発行部数は1,800万部(2024年8月現在)を突破している。Amazon&東映が製作した実写版は、全8話のドラマシリーズが Prime Video で世界独占配信された後、その続きとなる映画『【推しの子】-The Final Act-』が劇場公開される。
櫻井は、母親であるアイ(齋藤)を襲った悲劇の真相を暴くため芸能界に潜り込むアクア役で主演。以前から本作の大ファンで「アクア役は誰にもやらせたくない」と直談判した櫻井は、同役に起用されたことを「光栄なことだと思います」としみじみと語る。現場では「人気の作品を実写化することに最大限の愛とリスペクトを持って接しなければと、原作ではアクアはどう立っているのか、どういう台詞の言い回しをしているかなど毎回確認しながら再現性を追求しました」と振り返る。また、「プレッシャーもありましたが、一人で戦っているわけではなく、組全体が作品に対して愛とリスペクトを持って同じ方向に向かっている感覚があったので、早くみなさんにお届けしたいという気持ちにシフトできました」と充実した表情をのぞかせた。
そんな櫻井について、要は「子犬のような目をしていてすごい可愛い」と目を細める一方、「普段は役に入っていて集中して、どんどんアクアの顔になるので、僕も鏑木という役を真剣にやらなきゃなと引っ張っていただきました」と感謝。金子は「冷静で状況判断が的確で、達観しているところがアクアくんに近いところがあるんじゃないかな」と推測した。吉田は「現場で全然しゃべんない」とボヤキながらも、自分のアドリブに対して「動揺せず、その時の流れや息で返してくれたのでびっくりしました。すごい俳優さんになると実感しました」と今後に期待を寄せた。
倉科からはスタッフ・キャストとよくコミュニケーションをとっていたことが明かされると、櫻井は「座長だからではなく、どの現場でも誠意と愛を持って接することを役者として一番大切にしているので、それが今回もできていたのかな?」と考える。
さらに、温泉や焼き鳥、ウイスキーの話ばかりしていたことも暴露された櫻井。あのは「やっと話しかけてくれたと思ったらウイスキーの話で、ジジィじゃないかよ! と思いました。中身がおっさんで接しやすかったです」とぶっちゃけて会場の笑いを誘った。(錦怜那)
「【推しの子】」ドラマシリーズは11月28日21時より Prime Video で世界独占配信開始/映画『【推しの子】-The Final Act-』は12月20日より東映配給で全国公開