「正月ぐらいはゆっくり」「スーパーも休みに」都内百貨店「元日営業」の“生き残り”西武本店も休業決断に賛同続出「24時間営業消滅も時間の問題」の声も
11月6日、百貨店大手の「そごう・西武」は、西武池袋本店、西武渋谷店、西武秋田店、そごう広島店の4店について、2025年元日を休業にすると発表した。
ニュースリリースによると《2013年より全店で元日営業を実施してまいりましたが、お取引先や近隣のマーケット環境、お客さまの心理の変化など総合的に鑑み、この度一部店舗において元日休業いたします》と一部休業の理由を記している。
一般社団法人日本百貨店協会の担当者はこう話す。
「例年、都内の百貨店では池袋と渋谷の西武百貨店さんだけが元日営業されていました。その西武さんが元日営業されないということから、おそらく都内のほとんどの百貨店は年明け1月2日、若しくは3日からの営業開始になるかと思います。元日休業については、業界内でもおおむね好意的に受け止められているようです」
東京都内で元日営業する百貨店がゼロになることに対し、Xでは意外にも好意的な意見が相次いでいる。
《元日くらいはゆっくりしようよ》
《コンビニはやっているし百貨店はお休みにしましょう。そして初売りを盛り上げてください!》
《正月ぐらい休もう 昔ののどかな雰囲気でええよ》
経済担当記者がこう話す。
「百貨店だけでなく、スーパーマーケットでも正月は休業という流れになってきています。大手スーパーチェーンのサミットは2021年から、ライフコーポレーションは2022年から全国のほぼすべてのお店で正月三が日は休業しています。
また、コンビニでも24時間営業から時短営業に切り替える動きが出ており、『共同通信』が2024年4月におこなったコンビニ主要6社のアンケート調査によれば、24時間営業をしていない時短店舗数が全体の1割超に上ることがわかっています。
最大手のセブン−イレブンでは、時短営業の店舗数が2020年に比べて200店舗超増えています。また、ローソンでも同じように約100店舗増えたとしています。働き方改革や人手不足などの影響もあり、消費者側の考え方も変化し、正月休業や時短営業は徐々に受けいれられてきたということでしょう」
ただ、それでも実感として、元日営業をしているスーパーマーケットが多いと感じるユーザーもいるのだろう。Xではこんな声が……。
《いいよなぁ…スーパーも全店休みにしてくれないかなぁ。もうみんなで休もうよ…》
《デパート・スーパーの元日営業ブームは90年代末〜00年代初めくらいから急激に増えたと思う。人手不足はこれからも進む。コンビニの24時間営業が消滅するのも時間の問題だろう。無人店舗も増える》
2018年に働き方改革関連法案が成立してから6年。ようやく定着してきた?