デブリンの街は大混乱に…(アートゥア・マーチンズさんが撮影し、Xに投稿したもの)

写真拡大

 ハロウィーンの発祥の地、アイルランドで、たちの悪いデマが流れた。

【写真】豪州の女性写真家が雪山で行方不明に…良かった! 12日目「奇跡の救助」の一部始終

「マイ・スピリット・ハロウィーン」というウェブサイトに、「10月31日午後7時から9時の間、(首都)ダブリンのパーネル通りからキリスト教会大聖堂までの経路で、『マクナス』が主催するハロウィーンパレードが行われる」という情報を掲載したのだ。

 マクナスは実在するパフォーマンスアート集団で、2013〜19年にダブリンで、巨大なパペットや幻想的な衣装を身にまとったパフォーマーが登場するパレードを行っていたが、新型コロナの感染拡大以降は実施していない。

「今年は復活するのか」と大喜びした市民数千人が集まったが……これが全くのデマ。問題のサイトは、AIがそれらしく作ったパキスタンの偽サイトだった。写真は目撃者のアートゥア・マーチンズさんが撮影し、Xに投稿したものだ。

 もちろん交通規制なども一切していなかったため、バスや路面電車が群衆のために動けなくなり大混乱が生じた。警察もフェイスブックを通じて「パレードは行われていない」という声明を出したが、混乱は数時間続いた……純粋に楽しもうとしていた人々をこんなふうにだまして嘲笑するなんて、ひど過ぎる!