ホンダ新型「5ドアハッチ」購入者の“7割”がMTを選択!? 約420万円でも若者に爆売れ! 新型「シビックRS」何がイイ?
マイチェンした「シビック」7割がMTを選択!
ホンダは2024年9月13日に「シビック」のマイナーチェンジモデルを発売しました。
現行シビックは、2021年にデビューした11代目。低重心・水平基調でシンプルかつ上質な内外装に加え、先進の安全運転支援機能「ホンダセンシング」や、新世代コネクテッド技術を搭載するなど、最新モデルに生まれ変わりました。
そしてマイナーチェンジでは、初代モデルに設定されたスポーティグレード「RS」が復活。
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新型シビックRSは1.5リッターターボエンジンと6速MTを組み合わせた唯一のシビックとなり、減速操作に合わせてエンジン回転数を自動で制御し、スムーズなマニュアル運転操作をサポートする「レブマッチシステム」を新たに採用しました。
足回りも専用設計とすることで、新型シビックRSならではの走行性能を実現。街乗りも楽しくてワインディングでも気持ち良く走れる、“ほどよくスポーティ”なモデルに仕上がっています。
シビックのマイナーチェンジモデルでは、全車(タイプR除く)でフロントグリルがよりシャープな形状に変更。
そのうえで、新型シビックRSには専用デザインとしてヘッドライトやドアミラー、ドアサッシュ、シャークフィンアンテナ、エキパイフィニッシャー、ホイールをブラックでコーディネートしたほか、ボディの前後に赤い「RS」のエンブレムを装着。
インテリアは、インパネに赤いピンストライプ、シートなどに赤いステッチが施され、スポーティな雰囲気を演出しています。
RS以外のグレードとして、1.5リッターターボエンジンとCVTを組み合わせた「EX/LX」、「e:HEV」を搭載したハイブリッド車の「e:HEV EX/e:HEV LX」を用意。
従来、ハイブリッド車はワングレードでしたが、マイナーチェンジで追加されたe:HEV EXでは、グレー内装や電動パノラミックサンルーフといった上級アイテムが備わります。
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新型シビックの発売から1か月が経過した時点で、累計販売台数は約3000台を達成。月間販売計画の約6倍となる好調な立ち上がりとなっています。
このうち、6速MT専用グレードのRSが約2000台と、全体の7割弱を占めました。
シビック全体の購入層は、年代別で見ると、RSが20代、e:HEVが50代のユーザーが中心となっています。
先代シビックや現行モデル前期型のガソリンターボ車にもMT車が設定されており、2023年には、20代・30代の若者を中心に、シビック(ターボ車)の購入者の58%がMT車を選択したのこと。
もともとMT車が人気だったシビックですが、ホンダの開発担当者は「若い世代のMT車へのニーズが高まっていることから、MT専用のRSを設定した」と説明しており、狙い通り、新型シビックで一番の売れ筋モデルとなっていることがわかります。
昨今はMT車が減少しており、今後新車で購入できなくなるかもしれないという不安があることから、「買えるうちに買っておこう」という購入者の心理が伺えます。
一方で、シビックにはスポーツグレードの「タイプR」が存在し、こちらも6速MTだけの設定で人気となっているのですが、通常のグレードよりもボディサイズが大きく、高性能な2リッターターボエンジンを搭載することから、オーバースペックと感じる人もいるようです。
気軽に乗れるMT車を求める声もあり、1.5リッターターボかつ適度なボディサイズの新型シビックRSがラインナップに加えられたというわけです。
新型シビックRSの価格(消費税込)は419万8700円。若者が購入するには少々高額とも思えますが、ホンダによると、「残価設定ローン」で購入するユーザーが多いそうです。