[11.5 欧州CL第4節 R・マドリー 1-3 ミラン]

　UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)のリーグフェーズ第4節が5日に開催され、ミラン(イタリア)は敵地サンティアゴ・ベルナベウでレアル・マドリー(スペイン)を3-1で下した。これで開幕2連敗からの2連勝。昨季王者レアルは2試合ぶりの黒星を喫し、今大会初の2連勝を逃した。

　前節終了時点で36チーム中12位のレアルと25位のミランが顔を合わせた一戦。先手を取ったのはミランだった。

　前半12分、左CKからキッカーを務めるFWクリスティアン・プリシッチが右足でクロスを送り、ニアのDFマリック・ティアウがヘディングで押し込んだ。

　一方、FWキリアン・ムバッペとFWビニシウス・ジュニオールを2トップに据えた4-4-2で臨んだレアルは、前半23分に追い付く。

　高い位置でボールを回収したDFフェルラン・メンディがMFジュード・ベリンガムにつなぐと、ベリンガムのワンタッチパスに走り込んだビニシウスがペナルティエリア左でDFエメルソンに倒され、PKを獲得。自らキッカーを担ったビニシウスがGKマイク・メニャンとの駆け引きを制し、右足のパネンカで1-1とした。

　だが、ミランも前半39分にショートカウンターからゴールを挙げる。MFオーレリアン・チュアメニの縦パスをカットした流れからプリシッチがペナルティエリア右に運び、折り返しを受けたFWラファエル・レオンが反転しながら右足でシュート。GKアンドリー・ルニンに阻まれるも、こぼれ球を古巣戦のFWアルバロ・モラタが左足で蹴り込んだ。

　レアルはハーフタイム明けにチュアメニとMFフェデリコ・バルベルデを下げ、MFブラヒム・ディアスとMFエドゥアルド・カマビンガを投入。しかし、守備時に5バックとなるミランから2点目を奪えない。

　後半7分にはミランのエメルソンが右サイドからクロスを入れ、レオンが決定的なヘディングシュート。ここはGKアンドリー・ルニンのビッグセーブでレアルがピンチをしのいだ。

　それでもミランは後半28分に追加点をマーク。左サイドのレオンがスピードに乗ったドリブルでボックス内に切れ込み、マイナスのパスを受けたMFティジャーニ・ラインデルスが左足で決めた。

　レアルはベンチスタートのFWロドリゴ・ゴエスらを投入して反撃を試みる。すると後半36分、左CKの二次攻撃からDFアントニオ・リュディガーがこぼれ球に反応し、右足でネットを揺らす。しかし、VARのチェックが入り、オフサイドで得点は取り消された。

　その後のチャンスシーンもGKメニャンに防がれ、レアルは1-3の完敗。2日のラ・リーガ第12節バレンシア戦が延期となっていたため、10月26日の第11節バルセロナ戦(●0-4)に続く公式戦2連敗を喫した。欧州CLのリーグフェーズ第5節は27日に行われ、アウェーでリバプールと対決。勝ったミランは26日に敵地でスロバン・ブラチスラバと戦う。