【注目】国民民主党人気急上昇の理由…玉木雄一郎代表「総理になりたい」去年発言真意は?与野党からの“ラブコール”やまず

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3日、フジテレビの「日曜報道 THE PRIME」に出演した、国民民主党の玉木雄一郎代表(55)。その口から語られたのは、若者や現役世代への思いでした。

国民民主党 玉木雄一郎代表:
彼らの求める政策を死に物狂いで実現していく、そういう新しい政治をぜひやっていきたいと思っています。

10月に行われた衆院選でのFNNの出口調査では、都内の20代・30代の比例代表の投票先で1位となった国民民主党。公示前の議席から実に4倍、28議席を獲得する大躍進となりました。

玉木代表が選挙中に特にやりたいと訴えていたのは、「103万円の壁」撤廃。
「103万円の壁」とは、現行制度では年収103万円まで所得税が非課税で、この額を超えると課税されるという仕組みです。

国民民主党の案はこの非課税枠を75万円引き上げ178万円にするというもので、これにより、働き控えや年末の労働力不足を解消でき、手取りが増えることで経済が上向くとしています。

今回の選挙で与党が過半数を割ったため、政権運営の“キャスティングボート”を握ると言われている国民民主党。
10月31日には、自民党側の要請で幹事長らと会談、政策ごとに協議することが決定したといいますが…。

国民民主党 玉木雄一郎代表:
(年収103万円の壁の見直しについて)全くゼロ回答だったら当然、我々としては協力できない、協力する理由もないということになる。

自民党が「年収の壁」の見直しに応じない場合、政権運営に協力しない考えを示しました。

立憲民主党とも5日に党首会談を行う予定を控え、与野党からラブコールを受けるまさに“モテ期”の状態。

その勢いは国内だけにとどまらず、11月7日、エマニュエル駐日大使と、「日米関係の重要性を確認するための会談」が調整されていることがわかりました。

現役世代の“手取りを増やす”政策を掲げている国民民主党に対して、街の人はどう感じているのでしょうか?

2歳児の母(40代):
まだちょっと子供が小さいので、これからの教育費のことを考えると、(高校までの教育無償化が)一番ありがたいところかな。玉木さんならどうにかしてくれるかな。

会社員(20代):
社会保険とか社会保障とかって、みんなが税金(など)をちゃんと払ってこそ成り立つものだと思っていて、税金を払わない上限を引き上げるっていうのは、義務を果たしてない人を増やすっていうことになるので…。

玉木代表「政治議論を国民に見てもらいたい」

玉木雄一郎代表は、1969年香川県生まれの55歳。東京大学法学部を卒業し、ハーバード大学大学院を修了。2005年に財務省を辞め政界に挑戦しますが落選、2009年に2度目の挑戦で衆院議員に。

「めざまし8」のコメンテーターで、ジャーナリストの岩田明子氏は、長年の取材から国民民主党の玉木代表についてこう話します。

ジャーナリスト 岩田明子氏:
玉木代表は昔から政策好きで、非常に政策を熱く語る方だなと。(自称)YouTuberってのもありますけども、時にはコスプレをしたり、アピールも常に考えている。政策と発信両方考えている方だなと思います。
今回この選挙結果を受けて、やりとりしたときに、「テレビで政策論議を行えるようになったことは、すごくいいことだ」と感慨深く言っていたのが印象的でした。

――今回若者から支持を得たということですが?
橋下徹氏:
玉木さんの努力と、玉木さんの発信の仕方。本当にネットを最大限有効活用していましたよね。それから「103万円の壁」を打ち破ると、こう何かと戦って突破していくよというのは、現役世代に支持されるところがあるので、すごくうまくMIXして支持を集めたのかなと。
それから、玉木さんは「飲み食い政治はやめる」とずっと言っている人なので、だから玉木さんが政策協議をしても料理屋から出てくるシーンとかないじゃないですか?今までの政治の風景は、みんな幹部みたいな人が料理屋から出てきてカメラにそれを撮らせてというのをずっとやっていましたが、玉木さんはそういうことをやらずに、全部オープンで披露していくと。「政策議論を国民に見てもらいたい」と。いまだに飲み食い政治が重要だとか、永田町にはそういうのが必要だとか…。玉木さんはそういうのはやらない。政策議論をやるんだということで、やっていたのが、若者世代に支持されている理由だと思いますけどね。

玉木代表「総理になりたい」発言の真意

今や“時の人”となった玉木代表。2023年9月10日に放送された「日曜報道 THE PRIME」でのこんな発言が、今、注目を浴びています。

橋下徹氏「仮に連立になったとして、玉木さんどこの大臣に就きたいんですか?」
玉木雄一郎代表「総理大臣ですね」
橋下徹氏「もういきなりですか、財務大臣からとかじゃなくて」

この発言の真意について、改めて橋下氏が11月3日に聞いたところ、玉木代表は「今欲しいのはポストではなく、選挙で訴えた政策の実現と野党でも一票入れたら変わるんだという実感を、国民に持ってもらうことが大事なんだ」と話していたといいます。

ジャーナリスト 岩田明子氏:
やはり政治家は総理大臣になりたいと、ほぼ全員思っているものですから、はにかみながらもこういう答弁を引き出した橋下さんはすごいと思いますよ。

橋下徹氏:
いやいや、でもあれは本当に玉木さんに失礼な話で、玉木さんが「総理大臣」と言った瞬間にみんな笑ったんですよ。本当にダメですあれは。「そんな実現まだ遠いんじゃないの?」って。でも今は本当に実現の可能性があるわけで。玉木さん本当にすみません。
でも、ポストには本当にこだわりなく、政策を実行するという気迫はきのうすごく伝わってきました。「ポストは関係ない」と。
(めざまし8 11月4日放送)