世界一でも補強の手は緩めず? ド軍が今季32発の攻撃型遊撃手アダメス獲得に本腰 最大7年300億円も「大本命だ」

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球界屈指の打力を誇るアダメス。(C)Getty Images

 24年シーズンに球団史上8度目の世界一に輝いたドジャース。昨オフに総額12億3700万ドル(約1833億円)という天文学的な補強を展開した“スター軍団”は止まらない。今オフもFA市場に資金を投じる準備を進めている。

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 シーズン終了とともにFA市場が一気に動き出している米球界。その中でドジャースも戦力アップに向けた動きを見せている。いま、小さくない注目を集めているのは打力を活性化させる攻撃型遊撃手の獲得だ。

 米代理人事務所『Z-Axis Sports』のマイケル・ロドリゲス氏は自身のX(旧ツイッター)で、今冬にブルワーズからFAとなったウィリー・アダメス獲得に本腰を入れていると報じた。

 今季のアダメスは打率こそ.251ながら、32本塁打、112打点、OPS.794の上々の成績をマーク。守備面のマイナス指標は懸念材料だが、それを補って余りある打力は球界でも屈指だ。今オフにテオスカー・ヘルナンデスがFAとなるドジャースは「右の強打者」も補強ポイントの一つで、29歳の遊撃手はそれに合致する。

 ロドリゲス氏によれば、アダメスとの契約は期間が6年から7年で、1億5000万ドル(約225億円)から2億ドル(約300億円)になると予想されているという。決して“安い”と言えるわけではないが、先発投手陣のテコ入れも必要なドジャースにとっては資金繰りをする上でもお手頃価格と言えよう。

 アダメスの動静については多くの識者が「ドジャース移籍が最有力」と見ている。かつてレッズなどでGMを務めた経験を持つアナリストのジム・ボウデン氏は、米メディア『The Athletic』で「ドジャースは大本命だ」と断言。同球団の編成本部長を務めるアンドリュー・フリードマン氏がレイズ時代にアダメスを引き上げた背景も加味し、「内野で複数ポジションを守れる人材不足の現状を考えてもうってつけだ」と論じている。

 大谷翔平、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンのMVPトリオが居並ぶ強力打線にアダメスが加われば、まさに鬼に金棒。守備難に目をつむってでも投資する価値はあると言えそうだが……。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]