『Flow』日本版ポスター ©Dream Well Studio, Sacrebleu Productions & Take Five.

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 ラトビアの映画監督ギンツ・ジルバロディスが手がけたアニメーション映画『Flow』が、2025年3月14日より劇場公開されることが決定した。

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 本作は、監督・製作・編集・音楽を一人で手がけた長編デビュー作『Away』が、アヌシー国際アニメーション映画祭コントルシャン賞などを受賞したジルバロディス監督の長編2作目。洪水にのまれつつある世界を舞台に、時には運命に抗い、時には流され漂う1匹の猫の旅路を描く。

 世界が大洪水に包まれ、今にも街が消えようとする中、ある1匹の猫は居場所を捨て旅立つ事を決意する。流れて来たボートに乗り合わせた動物達と、想像を超えた出来事や予期せぬ危機に襲われることに。しかし彼らの中で少しずつ友情が芽生えはじめ、たくましくなっていく。彼らは運命を変える事ができるのか。そして、この冒険の果てにあるものとは。

 第77回カンヌ国際映画祭ある視点部門でプレミア上映され、同年のアヌシー国際アニメーション映画祭で審査員賞、観客賞ほか4冠を受賞した本作は、ギレルモ・デル・トロ監督から「アニメーションの未来の壮大な幕開け」と絶賛されたほか、第97回アカデミー賞国際長編映画賞ラトビア代表に選出された。

 あわせて公開された日本版ポスタービジュアルには、ボートの上に立ち、こちらを見つめる一匹の猫の姿が。その後ろには、洪水にのまれながら、美しい夕日に照らされた世界が垣間見える。(文=リアルサウンド編集部)