大仁田厚(左)と藤波辰爾

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 「プロレス・FMWE」(12月8日、鶴見青果市場)

 邪道・大仁田厚(67)が炎の飛龍・藤波辰爾(71)に1日、年内最終戦「〜TO DO IS TO BE〜」への参戦を呼びかけた。

 大仁田は先月6日、西村修にメインイベントでの対戦を提案し、西村も快諾していたが、同20日開催のイベント前夜に西村が救急搬送され、緊急入院した。

 ステージ4の食道がんで闘病中の西村は、今年7月には脳に転移したものの、同8月24日の大仁田厚デビュー50周年記念大会・川崎伝説2024では師匠のドリー・ファンク・ジュニアと組んで大仁田、矢口壱琅組と電流爆破マッチを戦っている。

 西村は入院後、脳に転移したがんの摘出手術を7時間にわたり受けた。手術は成功して現在は一般病棟に移っており、今後はリハビリに励むという。大仁田は「西村選手は今、がんと戦いながら12・8FMWEのリングを目標にしてくれていると、連絡をもらいました」と明かし、「しかしながら、彼を助けてくれる存在が必要だと強く思う」と主張。「いろいろあったみたいだけれど、『無我』としてかつて師と仰いだ藤波辰爾選手に、過去を水に流して手を差しのべてはいただけないか?とお願いしたい」と提案した。

 西村はかつて藤波に師事し、2006年にはともに団体「無我ワールド」を旗揚げしたが、2007年に全日本に電撃移籍。西村が藤波を批判し、「無我」を商標登録したのに対し、藤波は団体名をドラディションに改め、西村への態度を硬化させたため、両者は絶縁状態にある。

 大仁田は「FMWEのオフィスから、息子さんのLEONA選手にコンタクトを取ってもらいます。返事をいただけるか分かりませんが、もしよろしければ!藤波選手!西村選手を助けると思って12・8FMWE横浜鶴見大会に参戦していただけませんか?試合の形式はFMWEの大会ではあるけれど、藤波選手が西村選手を助けてくれるならば、意向に沿えるように考えます。切にお願いしたい」と呼びかけ、師弟関係の修復に努める考えを示した。