弾道(ラリアット)でへし折ったバットを誇示する征矢学(中)と、引き気味のHAYATA(左)、YO−HEY

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 「プロレス・ノア」(9日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)

 潮崎豪(42)の挑戦を受けて2度目の防衛戦を行う第13代GHCナショナル王者・征矢学(39)が1日、さいたま市のノア道場で公開練習を行い、必殺の弾道(ラリアット)でバット2本をへし折った。

 10・28新宿大会の前哨戦6人タッグマッチで潮崎の豪腕ラリアットに3カウントを献上した征矢は、道場に報道陣を招集。「なんとしても潮崎からラリアットで勝ちたい。豪腕を乗り越える俺の右腕、弾道を今から強化したい」と前口上を述べ、巨大なタイヤに弾道をブチ込み始めた。これは劇画「プロレススーパースター列伝」(梶原一騎原作、原田久仁信作画)でおなじみの、スタン・ハンセンのラリアット特訓を踏まえたものだ。

 「1000発打つ」と宣言していた征矢だが、40発で中断すると、道場にたむろしていたHAYATA(37)とYO−HEY(36)をつかまえて、ラリアットでのバット折りを補助するよう強要する。YO−HEYは「40回しか打ってない」とツッコむが、征矢は「1000発打ったら日が暮れちゃうでしょう!」と一蹴し、オカダ・カズチカがレインメーカーで2本折ったという故事を持ち出して「3本折ります」とブチ上げた。腕を鍛えるなら、バットで腕を殴る方が効果的な気もするが…。

 2人が押さえる3本のバットに弾道をブチ込んだ征矢だが、最初の1発では1本しか折れず。それでも悪びれず残る2本に弾道をブチ込み、今度は一度で2本ともへし折ることに成功し、「3本折ったぞ!」と雄たけびを上げた。

 YO−HEYは「最初は1本しか折れてませんよ」とツッコむが、征矢は「結果折れたじゃないか」と意に介さず。2日・横浜ラジアントホール大会のNイノベーショントーナメント1st ROUNDで宮脇純太(27)と対戦するYO−HEYに得意のドロップキックでバットを折るようにもちかけ、見事にバットを真っ二つにしたYO−HEYも「純太の首もこうなる」と、すっかり征矢ペースに巻き込まれていた。

 特訓を終えた征矢は「3本同時に折れなかったのが悔やまれます」と反省しつつ、「僕の金髪ファミリーですよ、右腕は。分かります?僕の家族ってことです。金髪ご夫婦(HAYATAとYO−HEY)も。それぐらい右腕を信用している。こっちは情熱という熱い血でつながってるんですよ!」と、征矢ボキャブラリーを駆使して主張。「潮崎豪の豪腕ラリアットに対して、ラリアットで打ち抜きますから!」と力強く宣言。

 YO−HEYは「僕は脚で1本でしたけど、このおじさんは2本を腕でやるっていう…改めてすごいな。すごい音してました、カキーン!って」と雑に感心してみせ、征矢はタイヤ1000本ノックを再開していた。