「毎日、最高の自分でいる」ロバーツ監督の心掛け、日々の行いとは 来季は契約最終年、大谷翔平と連覇に挑む
「ワールドシリーズ、ヤンキース6−7ドジャース」(30日、ニューヨーク)
第5戦、ドジャースがヤンキースに7−6で逆転勝ちし、4勝1敗として4年ぶり8度目の制覇を果たした。今季ドジャースに加入した大谷翔平選手(30)は激動の1年を乗り越え悲願を達成。「本当に感謝している」と言うロバーツ監督は安どの表情。名将の日常からの心構え、大谷評とは−。
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首にゴーグルをかけ、アルコールまみれのTシャツ姿で会見場に現れた。シャンパンファイトで美酒を味わったドジャースのロバーツ監督は「こんなふうになるとは思いもしなかった。選手たちが成し遂げたことに本当に感謝している」と感慨に浸った。
大谷が新戦力として加わった1年。「翔平が私たちの球団、国内外のファンにもたらしたものは計り知れない」と称賛し、負傷した左肩の痛みに耐えながら打席に立ち続けたことに「チームメートからさらにリスペクトされたと思う」と語った。
沖縄生まれ。愛飲家。声が大きく、豪快に笑う。今では大谷とはお互いの誕生日にお酒を贈り合うほどの間柄。「楽しい人。監督というよりかは人として」。大谷の表現は的を射ている。
座右の銘を聞いたことがある。「毎日、最高の自分でいること、そして周りの人たちをより良くすることに心血を注げ。いつもいい日ばかりとは限らないが、日々自分のベストを尽くし、チームメートやコーチがより良くなるように努める。それが勝利につながると私は信じています」
自身4年ぶり2度目のシリーズ制覇。日々の行いが結実した。来季は契約最終年。東京で開幕するシーズンで連覇へのスタートを切る。(デイリースポーツMLB担当・小林信行)