レスリング元五輪女王の金城梨紗子、ママで初の世界一 東京五輪後に第一子出産「ママでも金」を有言実行
「レスリング・非五輪階級世界選手権」(30日、アルバニア・ティラナ)
女子59キロ級決勝が行われ、五輪2大会金メダリストの金城梨紗子(旧姓川井、29)=サントリー=がモンゴル選手を4−2で撃破し、5年ぶり4度目の優勝を果たした。金城は東京五輪後の22年に第一子を出産し、ママとして現役を続けてきたが、非五輪階級ながら出産後初の世界一に輝いた。
初戦はハンガリー選手を4−0で退けると、準々決勝はドイツ選手に10−0のテクニカルスペリオリティーで完勝。準決勝はロシア出身選手を9−0で下し、決勝に駒を進めていた。
2年前の長女出産を経て、育児をしながらレスリングのトップ戦線で戦うロールモデルを目指してきた。今夏のパリ五輪は逃したものの、6月の代表決定プレーオフを僅差で制し、一つの目標だった2019年以来の世界選手権の代表権を獲得。「五輪ではないが、世界選手権で優勝すれば“ママでも金”と言っていいかな。金メダルを目指してやっていく」と、世界一返り咲きへ決意を込めていた。