鎌田大地、“失点関与”帳消しの決勝弾! C・パレスがアストン・ヴィラ撃破でカラバオ杯準々決勝進出

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 カラバオ・カップ4回戦が30日に行われ、アストン・ヴィラとクリスタル・パレスが対戦した。

 クイーンズ・パーク・レンジャーズ(2部)との3回戦を2−1で勝利し、2018−19シーズンぶりに4回戦へと駒を進めたクリスタル・パレス。今季開幕からリーグ戦未勝利が続いていた同クラブだったが、直近のトッテナム戦で待望の初白星を獲得して調子は上向き。中2日で臨む一戦に日本代表MF鎌田大地はサブスタート。勢いそのまま公式戦連勝を狙う。

 試合は、立ち上がりの8分にクリスタル・パレスがスコアを動かす。中盤でボールを奪ってカウンターに移行し、細かく繋いで敵陣に前進。アダム・ウォートンが前線に送ったパスはカットされるが、ボールは右サイドに流れてダニエル・ムニョスがクロスを入れる。飛び込んできたエベレチ・エゼがヘディングで合わせて得点をゲット。アウェイチームが先制に成功した。

 そんななか、17分にアクシデントが発生。先制点をマークした“エース”エゼが負傷によりプレー続行が困難となる。クリスタル・パレスのオリヴァー・グラスナー監督は鎌田をピッチに投入。鎌田はスクランブルでの出場となった。

 しかし、直後の23分にカウンターの流れからパスを受けた鎌田がボールをロスト。アストン・ヴィラが入れ替わる形で攻撃を仕掛けると、ブバカル・カマラが右サイドのレオン・ベイリーにロングパスを送る。ボックス内でマイナスに折り返し、ジョン・デュランがトラップから左足でシュート。アストン・ヴィラがゲームを振り出しに戻した。

 1−1で迎えた63分には、クリスタル・パレスのウィル・ヒューズが左サイドに展開。タイリック・ミッチェルのクロスはニアでカットされ、コスタ・ネデリコヴィッチがクリアを選択する。だが、ボックス手前の鎌田が鋭い出足でボールを奪回。自ら右足でシュートを放つが、ボールはわずかに枠の左へと外れてしまった。

 チームの失点に関与してしまった鎌田だったが、積極的なプレーでチャンスを創出。すると、その1分後に鎌田が結果を残す。アストン・ヴィラがゴールキックからビルドアップを始めると、クリスタル・パレスが人数をかけてプレスを敢行。鎌田が前線でインターセプトし、細かいタッチで相手のタイミングを外しながら右足を振り抜く。体を捻って放ったシュートはニアを射抜き、クリスタル・パレスに勝ち越し弾をもたらした。

 結局、そのままスコアは動かず2−1で試合は終了。鎌田の決勝弾でクリスタル・パレスが勝ち抜きを決めた一方、アストン・ヴィラは公式戦12試合ぶりの敗戦を喫した。

【スコア】
アストン・ヴィラ 1−2 クリスタル・パレス

【得点者】
0−1 8分 エベレチ・エゼ(クリスタル・パレス)
1−1 23分 ジョン・デュラン(アストン・ヴィラ)
1−2 64分 鎌田大地(クリスタル・パレス)