テン・ハーグのトレーニングはマンUの選手たちにフィットしなかったのか photo/Getty Images

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2022年夏からマンチェスター・ユナイテッドで始まったエリック・テン・ハーグ体制が終わった。アヤックスでは見事な成績を残してきたテン・ハーグだが、マンUでは最後まで歯車が噛み合わないままだった。

いったいテン・ハーグ政権はどこで狂ったのだろうか。『ESPN』はいくつか理由を挙げているが、その1つが『負傷離脱者の多さ』だ。これは不運が重なったところもあるが、テン・ハーグの管理体制に疑問を抱く選手もいたという。

「テン・ハーグ体制では負傷が問題となっていたが、負傷者の数だけが問題ではない。選手たちは、一部トレーニングが激し過ぎるのではないかと疑問を抱いていたのだ。ベテラン選手の中には、怪我の問題が起こるのは若手と同じメニューをこなすよう求められるからだと考えていて、試合後のリカバリーにもっと時間を割くべきと考えるベテラン選手もいた」

「テン・ハーグは成績やパフォーマンスが振るわなかった場合、その対応として追加トレーニングを選手に課していたのだが、選手の多くはそれが逆効果と感じていた。次の試合を前に選手たちには疲労が残っており、さらに負ける。すると、また追加のトレーニングセッションだ。テン・ハーグはプレミアリーグの環境が激しいため、トレーニングも同じように激しくなければならないと考えていた。昨季の終盤からはテン・ハーグがますます孤立するようになり、上手くいっていない時もなぜ常に同じメンバー構成なのかとの疑問があった。また選手たちも、戦い方がオープンすぎると感じていたようだ」

同メディアはこのように伝えており、悪循環の中にあったとの分析だ。アヤックス時代のテン・ハーグはポゼッションを軸としたサッカーを展開していたが、マンUでは攻守の切り替えを速くするスタイルを貫いていた。それがプレミア流との考えだったのかもしれないが、最後まで上手くいかなかった。