韓国自動車大手の起亜の工場の完成車駐車場(資料写真)=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国の1〜9月の新車登録台数が11年ぶりの低水準となったことが30日、分かった。高金利や電気自動車(EV)のキャズム(一時的な需要停滞)などに伴う需要減速が原因とみられる中、今年の年間新車登録台数も2013年以降で最低となる見通しだ。

 韓国自動車モビリティー産業協会(KAMA)によると、1〜9月の新車登録台数の累計は120万9154台で、前年同期比8.7%減少した。13年1〜9月(117万5010台)に次ぐ低水準。

 自動車業界の脱炭素化の余波で内燃機関車(ガソリン車、ディーゼル車)の登録台数が大幅に減少したが、これに代わるエコカー(ハイブリッド車、EVなど)の登録台数が伸びず、全体を押し下げた。

 新車登録台数に占める割合が最も高いガソリン車は51万5000台で同19.6%減少した。ディーゼル車も急減し、同56.7%減の9万9000台だった。

 ハイブリッド車の登録台数は35万5000台で過去最高を更新したが、前年同期に比べ6000台(27.6%)の増加にとどまった。EVは10万8000台で約1万台(7.9%)減少した。

 今年の年間新車登録台数も辛うじて160万台を超え、11年ぶりの低水準となる見通しだ。

 年間登録台数は13年の154万4000台から15年は183万4000台に増え、初めて180万台を超えた。新型コロナウイルス禍だった20年は190万6000台に達した。21年は173万5000台、22年は168万4000台、23年は172万台だった。

 自動車業界は世界的な景気低迷による需要減速が韓国自動車市場に悪影響を及ぼしているとの見方を示している。金利の高止まりで、新車をローンで購入していた消費者が財布のひもを締めていることが減速の主な要因に挙げられている。

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