【漫画】もしも雪女が人間の男子に告白されたら? 異色ラブコメ『恋愛経験ゼロの雪女が人間に温められる話』が面白い
告白してくる人間を、冷たくあしらう雪女。しかし、恋に慣れていない彼女の内心は、雪女とは思えないほど火照っており……。
雪女と純粋な少年の不器用な恋を描いた『恋愛経験ゼロの雪女が人間に温められる話』は、2024年にXに投稿され瞬く間に拡散された話題作だ。
そこで今回は本作の作者であるチャロス(@Cha_ros)さんに、創作のきっかけやお気に入りのシーンなど、話を聞いた。
ーー本作を創作したきっかけを教えてください。
チャロス:『恋愛経験ゼロの雪女が人間に温められる話』を描いたのは、3、4年前です。当時は、妖怪をメインにしたラブコメを中心に描いていました。テーマにしていたのは、トイレの花子さんやメリーさんなどですね。怪異系のラブコメを描くなかで、次に挑戦した題材が雪女だったんです。
ーー妖怪シリーズが誕生した背景は?
チャロス:“妖怪”と言われると、1番最初に浮かぶ反応、1番多い反応は、やっぱり「怖い」だと思います。だからこそ、ラブコメで表現すれば、ギャップで可愛さが増すのではと考えました。各妖怪は一般的に特徴を知られているというのもありますし、より身近な存在として感じてもらえればいいなというのもありましたね。
ーー本作の題材とする妖怪に、雪女を選んで理由はなんですか?
チャロス:個人的に「恋愛」には、“温かい”という要素があると思っています。一方、雪女は冷たいイメージがある妖怪です。その相反するイメージを上手く組み合わせて、面白くて可愛いラブコメにしたいなと思ったのがきっかけでした。また、恋をしたクールな女性が顔を赤らめたり、意外な素顔を見せるとグッときますよね。そのギャップを、雪女という設定でより強調したかったんだと思います。
ーーまさに一見クールなヒロインの、ギャップが可愛らしい作品だと感じました。チャロスさん自身が印象に残っているシーンはありますか?
チャロス:私が個人的に好きなのは、2話の「氷」ですね。「氷」では雪女が相手を倒すために、頭上で特大の氷を生成する。しかしその後の気持ちの変化で少しずつ氷が溶け、可愛い形に変わっていくんです。私自身の1番のお気に入りシーンですね。
ーー漫画を描き始めたきっかけを教えてください。
チャロス:きっかけは、小学生のときにポケモンの絵を描いていたことでした。その絵を友達がすごく褒めてくれて、そこから絵を描く仕事をしたいなと思うようになったんです。そして、「週刊少年ジャンプ」を読んで、絵のなかでもさらに“漫画”に興味を持つように。そのタイミングで、始めて“漫画”というものを描いてみました。最初は、折り紙の裏に描いた『ドラえもん』のパロディでしたね。漫画家を目指す道のりは、そこから始まったと思います。
ーー今後はどのような漫画を描きたいですか?
チャロス:もちろん妖怪シリーズも、引き続き新作を描いていきたいです。ただ、妖怪に限らず、“怖い”と“可愛い”を織り交ぜた作品をたくさん描いていきたいですね。なので、殺し屋やヤンキーのラブコメ漫画なんかにも興味があります。今後もXでも活動を続けていきますので、本作に少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひアカウントを覗いていただけると嬉しいです!