米トランプ集会での差別的発言 波紋広がり続ける 「プエルトリコはごみ島」

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 アメリカ大統領選挙まで1週間となるなか、トランプ氏の集会でコメディアンが発した差別的発言が波紋を呼び、選挙への影響に注目が集まっています。

コメディアン トニー・ヒンチクリフ氏

「君たちが知っているかどうか分からないけど、海の真ん中に文字通りゴミの浮島があるんだ。プエルトリコって言うんだと思う」

 27日にニューヨークで開かれたトランプ氏の集会で、登壇したコメディアンがアメリカの自治領プエルトリコについて差別的な発言をしたことで、両親がプエルトリコ出身の歌手ジェニファー・ロペスさんらが相次いで反発、ハリス氏の支持を表明するなど影響が広がっています。

アメリカ トランプ前大統領

「あの集会はまるで愛のフェスティバルのようだった。それに参加できて光栄だった」

 ABCテレビによりますと、トランプ氏は差別的発言をしたコメディアンについて「知らない」と答え、発言内容も「聞いていない」と述べるなど一定の距離を置いています。

 大統領選の結果を左右する激戦州にはプエルトリコ系の有権者が合わせて90万人近く暮らしていて、ワシントンの専門家からは「トランプ陣営自らが引き起こしたオクトーバーサプライズになり得る」と指摘する声が上がっています。