中国ラオス鉄道、1〜9月は貨客輸送とも旺盛
西双版納(シーサンパンナ)駅のホームに停車中のラオス・ルアンプラバンに向かう列車(右)。(4月13日撮影、シーサンパンナ=新華社記者/王静頤)
【新華社昆明10月28日】中国雲南省昆明市とラオスの首都ビエンチャンを結ぶ「中老鉄道」は、今年1〜9月の旅客輸送量が延べ17万7千人、輸送した貨物価額は138億元(1元=約21円)に上り、それぞれ前年同期の2.8倍、50.5%増となった。旅客の国籍は101カ国・地域に拡大し、貨物の輸送エリアもラオスやタイ、シンガポールなどの19カ国に広がっている。
昆明市の騰俊国際陸港で出発を待つ「瀾湄・雲南号」。(9月24日撮影、昆明=新華社記者/孫敏)
昆明税関によると、同省のラオス国境に位置する磨憨(モーハン)鉄道口岸(通関地)のスマート口岸建設が進展し、通関の各種円滑化措置が実施されたことで、同口岸の総合的機能はさらに高まり、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)をつなぐ最大の鉄道口岸となった。国際定期貨物列車の上海、昆明とビエンチャンを結ぶ「滬滇(上海・雲南)−瀾湄線」、広東、雲南とビエンチャンを結ぶ「粤滇(広東・雲南)−瀾湄線」、湖南、雲南とビエンチャンを結ぶ「湘滇(湖南・雲南)−瀾湄線」、北京、雲南とビエンチャンを結ぶ「京滇(北京・雲南)−瀾湄線」などが相次いで開通したほか、四川や湖南、湖北などの省では鉄道を利用する観光ツアーが増え、中老鉄道は貨客輸送とも急増し、「黄金ルート」の効果が日増しに高まりつつある。