プーチン大統領「北朝鮮の派兵」否定せず ウクライナ「最初の北朝鮮部隊が到着」と発表…実戦の準備に入った可能性も 韓国「弾よけとして売り渡した」と批判

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プーチン大統領は北朝鮮兵のロシア派遣について否定しなかった。韓国・国防相はこれを「傭兵」だと指摘し、北朝鮮を批判した。また、ウクライナ側は北朝鮮兵が西部戦闘地域に到着したと発表した。

大半は“10代後半から20代前半”の若い兵士か

ロシア・カザンで24日、プーチン大統領が記者会見を行い、北朝鮮の派兵を否定しなかった。

プーチン大統領は、衛星画像などを念頭に、北朝鮮による兵士の派遣について問われると「画像は重要だ。もし画像があるのなら、それは何かを反映している」と述べ、北朝鮮兵の存在を否定しなかった。

プーチン大統領が、この件について公の場で答えたのは初めてだ。

一方、複数の韓国メディアは韓国軍の分析結果として、北朝鮮兵士の大半が10代後半から20代前半で、ベテランの兵士は多くないとする見方を報じた。

韓国のキム・ヨンヒョン国防相は24日、「派兵」ではなく「傭兵」という表現が適切だとした上で、「金正恩総書記が人民軍を違法な侵略戦争の弾よけとして売り渡した」と批判している。

軍服手渡され…ロシア兵に偽装する可能性も

ここからは、フジテレビ・立石修解説委員室長が解説する。

青井実キャスター:
北朝鮮兵が、ロシアに実際に入っているとみていいですね。

立石修解説委員室長:
はい、間違いないと思います。ウクライナ当局も25日の朝、「北朝鮮の最初の部隊がウクライナ西部の戦闘地域に到着した」と発表しており、実戦の準備に入った可能性が出ています。

18日に公開された映像に写っている北朝鮮兵は、ロシア軍から軍服を手渡されており、ロシア兵に偽装して闘いに参加する可能性もあります。

青井キャスター:
言葉の問題もありますし、実戦も経験していないので、戦力を疑問視する声もありますよね。

立石解説委員室長:
そのため、北朝鮮兵はまずロシア東部で訓練を行っています。ドローンの操縦訓練や新型兵器の使い方も含めて、実戦的なトレーニングをロシアと共同で行っている可能性があります。

青井キャスター:
戦闘の激化、複雑化が懸念されます。
(「イット!」10月25日放送より)