東京インキ<4635.T>が高い。前週末25日の取引終了後、25年3月期連結業績予想について、最終利益を7億5000万円から11億5000万円(前期比30.5%増)へ上方修正したことが好感されている。子会社である荒川塗料工業の火災に伴う保険金収入や政策保有株式の縮減に伴う投資有価証券売却益の計上などが要因としている。

 売上高は460億円から467億円(同6.3%増)へ上方修正した。国内自動車生産の需要回復に伴う自動車用途向け化成品の伸長に加えて、インキ事業でオフセットインキが引き続き堅調に推移する見通しであることが要因。ただ、加工品事業でネトロンの販売数量の減少や生産体制の再構築に伴う一時的な経費増加などがあり、営業利益は12億円(同56.1%増)の従来見通しを据え置いている。

出所:MINKABU PRESS