【衆議院総選挙】自民党転落のラスト5日間…「2000万円」吹き荒れた大逆風でまさかの激減 一体何が?
自分には、何の落ち度もないはずだった…。
江藤拓候補:
あんまりだと思います。あんまりですよ!(Q.選挙への影響は?)大ダメージであります。終盤戦になって後ろからでかい大砲の弾が飛んできた感じ。
投票まであと4日で噴出した「政党助成金2000万円問題」。
そもそも今回の選挙戦は初めから、石破茂首相が所信表明演説で語った「ルールを守る倫理観の確立に、全力をあげます」という約束を、いかに信じてもらうかが勝負だった。
ところが、裏金問題の強烈な逆風に押され追い込まれた石破首相は投票5日前、ついに、宿敵だったあの人の“フレーズ”まで口にして反撃に出る。
石破首相:
あんな人たちにこの国を任せるわけにはいかん!
その翌日に噴出したのが、“2000万円問題”。
非公認候補が代表を務める政党支部に、公示の直後2000万円が振り込まれていたと、共産党の機関誌が報じたのだ。
立憲民主党・野田代表:
どう見たって、裏の公認料じゃないですか。これ許せますか、皆さん。全然、反省していないじゃないですか!
ただでさえ劣勢だった自民党に、激震が走った。
火消しに追われた石破首相は、「政党支部に出しておるのであって、非公認候補に出しておるのではございません。そのような金を選挙に使うことも全くございません!」と訴えた。
しかし、有権者は「信じられない。憤りだけ」「またか、みたいな感じはします」と話す。
もちろん、とばっちりを受けた自民党候補者も…。
金子容三候補:
いやもうこれ、ほんともうねぇ、なんで?って思いますね。「自民に入れなければよかった」って(支援者から)言われた。(Q.“2000万円問題”をうけて?)きょうの報道を見て。
土井亨候補:
(Q.何やってくれているんだという思いは?)まぁ、それはあるよねぇ。自民党をぶっ壊す思いでがんばります。
さらに、2000万円を振り込まれた側も、不満を漏らした。
萩生田光一候補:
執行部の判断に対して、大変疑問を抱いています。このような資金を振り込まれても、正直申し上げて、ありがた迷惑な話。
投票2日前には…。
古屋圭司候補:
公認と非公認の人に、同じ公認料が振り込まれたという、ちょっと、開いた口がふさがらないような話がありまして。実はきょう、森山幹事長がくる予定だったんですけど、私、お断りしました。
さらには街頭で、首相に不満をぶつけるという前代未聞の内紛が勃発。
津島淳候補:
あの時の石破茂総裁どこに行ったのでしょうか。お互いに助け合う、そういう日本にしたいのだ。そのために自分が立ち上がるのだ。それが政治家、石破茂先生の原点ではないのでしょうか。
投票日前日となった、“ラストサタデー”には…。
山田美樹候補:
お力ください!お力ください!
斎藤洋明候補の妻:
どうかみなさんのお声を形にする、そんな仕事を斎藤にさせてあげてください!
青山繁晴参院議員:
石破総理は間違っているよ!聞いているか石破総理!なにが2000万だ!最後におとしめるな!
石破茂首相:
お互いが悪口を言い合ったり、足を引っ張りあったり。そんな国ではなかったはずだ。
この阿鼻叫喚を、国民は、どう見つめたのか…?